図書室から見える高岳院さんのお庭の景色です。
寒桜が咲き始めました。
今日の暖かさで、きっと裏の大寒桜の並木道も一挙に明るくお花に満ちるのではないかと思っています。
今週初めに久しぶりに風邪をひいてしまい、ブログの更新ができずにおりました。
またそれと同時に、息子のところに無事に女の子ちゃんが産まれ、佐橋家怒涛のうちに本日雛祭りの日を迎えました。
無事に出産を終えたくれた嫁娘はもちろん、妹の誕生に寂しいお留守番を任された2歳8ヶ月の孫、そして佐橋と息子の「男子大活躍」。。
お雛祭りは私にとって家族皆への感謝の日となりました。
さて、体調が今一つの時は、店で絵を見たいという気にも、画集を見たいという気も残念ながら起きませんが、
少し回復すると、早速開いたのは、やはり楽しみにしていた茨城県近代美術館さんの御舟展の図録でした。
まず当店のお客さまの作品をチェック。
早速名古屋よりお出かけくださいましたお客様は、実際の会場でも向日葵がとても
良い場所に展示されていたと嬉しいお知らせをくださいました。
今回の展覧会は、個人蔵の作品が多く出品されているようで、図録には今まで見たことのない作品がずらりと並び、ワクワクして参ります。
昭和2年 鸚哥図
昭和7年 便花図
御舟の作品は、どの時期も素晴らしい作品が多いので見応えがあります。
けれど、どういうわけか今の私の心は、大正末の作品たちに寄っていくのですね。
大正12年 芍薬図
八重椿 大正14年
蓮根ニ茗荷 大正12年
風邪を引く予感があったのか、先週末、朝市で農家さんから蓮根を
まるっと2本買ったばかりだったので、
よくよく本物を観察しましたが
蓮根をこんなに写実的に、しかも美しく、ロマンチックに描ける画家さんは
やはりどこにもいない!! そう思いました。
蓮根と共に描く茗荷のまた粋なこと。
大きさの比較はよくわかりませんが、実作品を是非鑑賞させていただきたいと思いました。
図録には、それぞれの作品の解説に御舟の印譜も取り上げられています。
大変丁寧出品目録から学芸員さんの御舟に対する豊かな思いが伝わってまいります。
展覧会は今月26日(日)までとなります。
お出かけくださるお客様は当店に招待券が少しございますので、ご連絡をくだされば
無料でお送り申し上げます。どうぞご利用ください。