つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

ご来客

2023年04月19日 | 堂本印象
少し前になりますが、ご遠方のお客様からメールにて幾つかのご質問をいただきました。

ご質問の内容が魅力的で、とてもこのお客様らしく感じられましたので、ご許可を得てこちらに掲載させていただこうと思います。

以前あった、サムフランシスの赤いマッチ箱のような作品は

もう在庫されていないですよね?

印象の旭日のお軸が、他の印象作品と桁が違うのですが、理由があるのですが?

市場原理といえば、それまでですが・・・。大きくて優品ということでしょうか?


質問ではありませんが、金山平三を買われたお客様は、すごい目利きであるし、

話されている内容も、なかなかの御仁と、感心しました。

 



これに対し、私どもの差し上げましたお返事は以下の通りです。



おはようございます。昨日いただきましたご質問へのお返事を させていただきます。 ◎ サムフランシス作品  残念ながら、少し前に手放させていただきました。 ◎印象作品について  まず日本画ではお正月掛けなどの節句作品はお客様にお道具として喜ばれ、重用されます。  第二に、ほとんどの作家において晩年の作品の評価が高く、この印象作品も最晩年の作品で価格も上がります。  また、西洋の印象派の点描作品を想起させる表現がなされ、尚且つ、堂本印象人気の抽象画の要素も含む作品だと感じ  当店の印象作品の目玉と考えております。 金山平三作品をお求めくださったお客様のことに触れていただき、嬉しく読ませていただきました。 日本画、油彩画、お道具、とにかくご興味の幅の広いお客様でいらっしゃいます。

今回も、いただきましたご質問のメールの内容にも驚き、感動いたしました。 いつもブログをご覧くださり、心よりお礼を申し上げます。

以上









本日、このお客さまがお時間をお作りくださりご来店くださいました。

予め、ご覧になりたい作品をメールでお知らせくださいましたので、この頃、急な掛け替え作業が苦手になった私たちは精神的にも肉体的にも楽をさせていただき、助かりました。


せっかく飾らせていただきましたし、来週からの展覧会の展示と重なる作品もありますので、この数日、皆さまにもブログでお楽しみいただこうと思っております。







そして、結局、本日お出掛けいただきましたお客様は徳岡神泉の鯉にお納めのお約束をくださいました。

先日名都美術館さんに伺って神泉展を拝見しましたが、当店のこの鯉もやはりかなりレベルの高い作品だと思い直しておりましたし、

またこの作品は長く当店にあってくれましたので、佐橋も私も大変感慨深く感じました。

私どもの作品に対する思いをこのお客様に引き継いでいただけることに何よりも感謝し、またとても光栄に存じます。


今週は、ご来店のお客様が多く、元気もいただいています。

準備もすこしづつ進めながら、来週の展覧会により多くのご来客がありますことを心より楽しみにしております。














コメント
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