
今週の佐橋美術店、通路から後ろの展示作品をご紹介いたします。
正面には弥栄画廊さんからお預かりしている小絲源太郎の油彩「遠雨」という作品を飾らせていただきました。
14.5×23㎝の小さな作品ですが、海と湧き立つ雲、そして虹が描かれたとても素敵な小品です。


GKサインより少し前の時代、1950年代の制作かと思います。
勿論、各お客様にお納めは可能でございますが、お預かり作品ということでブログでのご紹介はご許可をいただくまでひとまずここまでとさせていただきます。
もし、ご興味をお持ちくださいましたら、誠に恐れ入りますがメールなどでお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

通路、キャビネット上にも小絲のミニの油彩、「パンジー」を飾らせていただきました。こちらもお預かり作品ですが、飾らせていただいた土曜日にご来店のお客様がお気に召してくださり、お約束を頂戴いたしました。


パンジーとしてびっくりするような出来の良さ!まさに完品です。
距離を取れば取るほど作品がはっきり見えてきます。

小絲のアトリエの画像です。すっきりとしていますね。
小絲の作品は技術の高さはもちろんのこと、「率直」であるような気がして私は好きです。
画像で見させていただいた時より、お運びいただき実作品を目前にするとその「気持ちよさ」が真っ直ぐに伝わって参りました。

最近のことなのに、良く覚えていないのですが〜ご来店のどなたかが、確か「印象のあれを飾って!」とおっしゃってくださったような気がするので、皆様の人気が高い「晴雪」を通路に掛けさせていただきました。
嫁ぎ先を選んでいるのは私ではなく作品自身?と思うほど、どんなに口説かれてもなかなか首を縦に振らない、さまざまなご縁が今まで不思議と断ち切れてきてしまった作品です。誰を待っているというのでしょうか。親としては婚期が気に掛かります😅


佐橋美術店の通路はバカにならない。そう思っていただきたく素描を2点、引っ張り出してまいりました。
土田麦僊と小林古径。
技術、品格。
東西画壇比べのようなものですね。
素描にこそ画家の本質が現れるというのは、ただ資金的に苦しく素描しか扱えなかったという理由からだけではなく、あの23年前の小さな店から当店が一貫して思ってきたことです。
皆様には堂々と素描をお集めいただきたいと思っています。素描を選ぶのは、その画家のことが良くわかっていないと実はとても難しいのだと感じます。


図書室には版画を。
こちらも人気が高い加山又造の「月とサイ」 久しぶりに駒井哲郎の銅版画を出しました。
どちらの版画も弥栄画廊さんから仕入れさせていただいたのだなぁと思い出しました。
応接室の作品はまた次の記事にご紹介いたしますね。
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