つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

今週の佐橋美術店

2025年03月06日 | 佐橋美術店の展示・展覧会


応接室のご紹介の前に、少しショーウィンドウをご覧いただきますね。



鏑木清方の「高砂雛」を数日ですが飾らせていただくと、とても沢山の方達が当店の前に立ち止まってくださいました。

やはり特にご婦人方が多かった気が致します。作品自体もとてもスッキリ美しいのですが、この表装がまた素晴らしく、今ではここまで手を掛けることはできないだろうと思えます。






撮影がまずく申し訳ありません。小窓の上には福井の孔版画を飾らせていただきました。こちらも見上げてくださる方が沢山いらしてくださいます。

10~15万の価格設定にも魅力をお感じいただけているのかもしれませんね。








さて、応接室です。
床の間には、こちらもお預かりした小杉放庵の双福軸、「金字心経水墨観音」を飾らせていただきました。




紺地に金泥で「般若心経」が放庵の筆で書かれ、もう一方のお軸にはとても優しい観音様が墨の線描で描かれています。

未醒時代の制作ですが、放庵らしい線と意匠、お洒落な装丁の作品です。
宗派を問わず、また時季に左右されずお飾りいただける小品ですね。

41×27㎝ ◇














応接室のドアを開いた正面には山口薫展の際の1番人気の作品を飾らせていただきました。

15号の大きさで展覧会の際には壁に掛けて頂いたのでてっきり重い作品だと思っていたのですが、ここまで運び、私1人でこの壁に
吊るすことができましたので、どなた様にもそうご苦労をおかけしないのではないかと思えました。
近くでじっくりご覧いただければ幸いです。






こちらの壁には過去一年の展覧会を思い出すように当店の鳥海青児の4号「夕のベニス」と森芳雄の「赤い部屋」を飾りました。
どちらも「大人の絵」です。









ソファの上には織田広喜の4号の風景を飾りました。
よく見るとチラチラと雪が舞っています。

同じ孤独の表現であっても、福井のようであったり、織田のようであったり、、感じる温かさの印象が随分違うように思えます。

どちらが辛いのか?どちらが楽なのか?

結局同じかな?と思えます。




3回に分けてざっと店内の様子をご紹介させていただきました。


佐橋と私で集めた在庫作品も以前よりは少なくなって参りました。


それでも、各お客様にこれらの作品をお持ちいただけるのでしたら大変光栄に存じますので、
お気軽にお声がけをいただけますようお願い申し上げます。


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