今月、土曜日にお休みをいただいて富山の県立近代美術館に出かけて参りました。
富山県立近代美術館では開館30周年を記念して、いま「日本画の巨匠三山展 東山魁夷 杉山寧 高山辰雄」が開催されています。
ご存じのとおり、この三人は昭和の日本画壇を支えた画家で今までにも何度も全国で個々に展覧会が企画されておりますが、同時代に活躍した三人の作品を一堂に展示されるのを鑑賞するのは私もこれが初めて大変感動を致しました。
近代美術館にも初めてお邪魔しましたが、天井が高く展示空間の広さが印象的でした。
展示は東山→杉山→高山の順にブースが並び、そして1964年の日展の第七室の再現、それぞれの後期の作品の展示で終わります。
東山の「冬華」、杉山の「穹」、高山の「穹」の3点が並ぶ日展第七室の再現では、ともに月や太陽を描き、あたかも3点で一つの風景を作り出しているような展示で、当時の美術評論家から絶賛され、以後日展の第7室は日展日本画の顔ともなったという伝説を残しました。
東山、杉山、高山の作品群はそれぞれの個性を特徴づけながらも、
東山あっての杉山、杉山あっての高山、高山あっての東山・・あれ?何通りいえるのでしょうか?
3人が居たからこその3人それぞれの画業の追及であったのではないかしらんと思えるほど、それぞれの作品が響きあい、全体に大変に美しい展覧会だったと感じます。
特に、私は東山、高山の静けさと深さの前に杉山の生き生きとした表現が自由を得てのびのびと輝いていたと感じています。
※展覧会は10月16日まで開催されます。頂いた招待券が2枚私共の手元にございますので、富山にお出かけくださる方、また近代美術館のお近くのかたは当店のホームページからお問い合わせくだされば(ご住所、お名前を頂戴いたします)郵送にてお送りいたします。もちろん無料です。
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早速お問い合わせを頂き、茨城県にお住まいの方に招待券を発送させていただきました。ありがとうございました。
富山県立美術館 http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/3042.htm
佐橋美術店お問い合わせ http://www5.ocn.ne.jp/~sahasi/557.html
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