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「意識」が変われば「行動」が変わります。
「行動」が変われば「結果」が変わります。
これがコンピテンシーの威力です。
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【教訓】
誰が社長をやっても業績が好転しなかったJAL(日本航空)。
ひょんなことから稲盛氏が会長を引き受ける羽目になった。
一筋縄ではいかない幹部たちを目覚めさせたのがあの「お絞り事件」だった。
~経営力<その2>~
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【本文】
■お絞り事件が発端でJALのダメ管理職を覚醒させた!■
業績不振に陥った会社を再建させるのは容易なことではない。
次々社長が替わるが、業績が一向に回復しない要因の一つが求心力の弱さにあった。
生え抜きの中からこれはと思う人物が抜擢されるが、思うように求心力を発揮できない。
他社からプロ経営者と呼び声の高い人物を連れてきてもうまくいかないと思われていた。
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JAL再建のため、黒字浮上最終指令を京セラ名誉会長だった稲盛和夫氏に託したのだが、失礼ながら、かなりお年を召したおじいさんゆえ、世間は懐疑的な目で見ていたようだ。
案の定、幹部研修を何度も開催して、「同一の危機感」や「共通の価値観」を植えつけようとしたが、そもそも人の話をまじめに聞こうともしなかった。
頭にきた稲盛氏はとっさに目の前のおしぼりを投げつけたところ、一番受講態度の悪い幹部社員の顔に命中した。
このお絞り事件を契機に幹部社員が覚醒し、意識改革に成功したのだった。
=コンピテンシー宣教師=
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