あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

カントリーウオーク高山村(1)

2006-05-20 22:51:08 | カントリーウオーク
 1週間家を空けてウオーキングに出かけたので、いろいろと片づけることが
多く、あわただしく1日が過ぎました。

 おまけに、青空だったので傘無しで出かけた午後、突然の雷雨となり、市内
の民家のガレージで30分あまり雨宿りをする羽目になりました。

 今日は、1週間前の13日に歩いた群馬県高山村の権現峠から梅沢までの、
カントリーウオークの報告です。


06年5月13日(土)
カントリーウオーク高山村(権現峠~梅沢)

 カントリーウオークグループの年2回の1泊ウオーク、この春は群馬県高山
村に出かけた。

 高山村は、尾瀬への西の玄関口、沼田市と、JR吾妻(あがつま)線沿いの
町、中之条町とを結ぶ、沼田街道あるいはロマンチック街道とも呼ぶ、国道
145号線沿いの山間にある。

 沼田駅前からバスで西へ、高山村の東端、権現峠で降りた。峠の標高は
およそ740m。雨具をつけたメンバー20人が、12時50分に出発した。


 少し下ると、左手に西洋の城のような石造りの建物が見えてきた。「大理石
村ロックハート城」の看板がある。英国・スコットランドのロックハート城を移築
復元したものらしい。

 人家の見える辺りまで下ると、路傍にヒトリシズカが群生していた。ムラサキ
ケマンもたくさん咲いている。


 雨に煙る本宿に入り、三国街道との交差点に出た。この辺りが中山宿本宿、
中山道高崎宿から分かれて越後に向かう三国街道の宿場である。

 問屋跡に、「寛永13年(1636)に参勤交代制度が整うと、越後の反物や
海産物などを扱う商人でこの地の問屋は繁盛した」と記されていた。




 民家にはオオデマリが多く、雨に濡れて重そうな花をいっぱい開いていた。



 かやぶき屋根をトタンで覆った家があちこちにあり、両端にピント張った独特
の屋根が毅然としたたたずまいを感じる。


 ウワミズザクラの咲く小川のほとりでコーヒータイムとなり、温かいコーヒー
をおいしくいただく。


 周辺の山々はまだ春の初め、萌黄色の新緑がいろとりどりの緑を見せている。


 山すその里道を進んで雙松寺(そうしょうじ)に行く。開創は天文2年
(1533)とか。本堂屋根はシートで覆われていた。材料のかやや職人不足、
費用の増大などから、かやぶきを銅板ぶきに変えるという。門前の八重桜や
アメリカハナミズキが見ごろだった。

 近くの法信寺にはシャクナゲが多く、ピンクや白い花が雨に濡れていた。



 ツツジやハナズオウなどが咲き、かやぶき民家の残る新田の里道を進む。三差
路に古い双体道祖神が立っていた。群馬県は道祖神の宝庫で、高山村にも39体
の道祖神が残っているようだ。


 三国街道に出ると、白壁土蔵造りのみこし蔵のそばに大ケヤキが立っていた。
根回り13.7m、樹高約30m、樹齢約600年という。

 そばに、新田の本陣と問屋を兼ねていたという連子格子(れんじごうし)の
民家が残り、周辺は街道らしい雰囲気が感じられる。

 国道との十字路を越えて、さらに南に向かう。雨は止まず手が冷たい。県道
36号(三国街道)に「只今の気温7℃」と表示されていた。

 16時10分、梅沢集落のノーザン上毛ゴルフ場入口付近に着き、迎えに来た
宿のマイクロバスで、国民宿舎わらび荘に向かった。

(天気 雨、距離 7km、地図(1/2.5万) 上野中山、歩行地 群馬県高山村)
コメント
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