あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

カントリーウオーク守谷(茨城県)

2008-03-20 23:23:16 | カントリーウオーク
 2008年3月9日(日)



 埼玉県を中心にカントリウオークをしているグループ
の第151回例会で、つくばエクスプレスと関東鉄道の
交差する守谷駅周辺を歩いた。


 参加者は14人でいつもより少な目。10時15分に
守谷駅前をスタートした。
 
 =守谷城址から同地の天満宮へ=
 
 つくばエクスプレスの駅周辺は、どこも区画整理が
進行し、大型店舗や高層マンションなどが出来はじめ
ているが、ここも同様で、新しい道路も建設中である。

 エクスプレスの線路南側沿いを東に1㎞近く進み、
右折して東へ向かい、北園森林公園へ。

 クヌギやスギ、サクラなどの豊富な平地林の遊歩道
を、南東に抜けた。

 前方にアシの茂る広い湿地が広がり、その横に守谷
城址公園の案内板がある。その湿地と新興住宅地の
間を進んで、樹木の豊富な守谷城址、城山に上がった。

 守谷城は千葉氏の一族、下総相馬氏の本拠地で、
平将門(たいらのまさかど)が坂東独立王国の王城と
して建設したとの伝説もあるようだが、将門伝説は
ほかにもあり、疑わしいらしい。

 現存する遺構から判断して、戦国期の城郭としか
いえないようだ。

 城山部分は、6つの主要郭(くるわ)と複数の小郭で
構成され、郭の間は堀と土塁(どるい)で区切られ、郭
内外への出入り口である虎口(こぐち)や、土橋、櫓
(やぐら)台などが残っているという。

 樹木や下草に名前を記した名札の下がる城山の
遊歩道を、北西から上がり、山上の平地を経て南
西端に下った。

 城山の南側一帯も枯れアシの伸びた広い湿地で、
東側は広葉樹林に囲まれている。

 湿地に設けられた簡単な木道に入ると、水たまり
にオタマジャクシの卵の固まりがたくさん浮いていた。

 木道の先は南側の台地下で終わる。その台地に
上がると、城内の新興住宅地らしく、向かう昼食地
とは反対方向に出たようだ。

 近くにあった守谷小で現在地を確認し、もう一度
城山方向に向かう。

 守谷小の近くに平屋の屋根に石を載せた珍しい
建物があり、入口に立つ太い古木に「十割そば」の
標識が記されていた。

 城山の近くには、守谷城の郭のひとつ「妙見(みょ
うけん)郭」の説明板もあった。

 城山の下に戻り、先に進んで守谷沼の南側に出る。
桜並木の間に、小さな水神宮が祭られていた。


 池に沿って送電線が上をまたぐ小貝川排水路が走
り、両側は広々とした田んぼが広がっている。

 その田んぼの中の農道を東北に進み、台地を上が
って同地集落に入った。畑の間に点在する農家の間
を抜けて、十字路の角にある薬師堂に寄る。

 道路際の社は小さいが、傍らに上部を切られた太
いイチョウが立ち、狭い境内には古い石仏が幾つか
残っていた。

 東側の土の道を下り、雑草地の端から竹林の間を
抜けると、名の知れぬ小さい神社もあった。

 農家の間の静かな里道を回り、昼食地の天満神社
に11時51分に着く。

 社殿前の下草の上などに各々シートを敷いて、昼
食をした。


 =野鳥の森や「小さい鳥の資料館」を訪ねる=

 午後は全員一緒で、12時45分にスタートする。
先ほど通過した天満神社に向かう途中に、フクジュ
ソウの咲く畑があった。


 再び天満神社へ。今回企画したSさんが、「先月は
あった社殿がない」という。

 道路際の小さい社ではなく、奥にあったようだが、
改築のため取り壊したようで、その場所にはコンクリ
ートの土台だけが出来ていた。

 境内の古い石仏の中には、元和元年(1615)銘の
ものもあり、この社の古い歴史が忍ばれた。


 集落の東側を回り、小貝川排水路沿いの田んぼを
横断し、竹林を抜けて奥山新田の台地に上がる。民
家の片隅にフキノトウが花を見せていた。

 そばにお堂のある三差路を経て、奥山本田に入り、
「小さい鳥の博物館」を訪ねる。

 小学校教諭の I さんが集めた、守谷周辺にいる小
鳥や猛きん類などのはく製や、写真などを展示して
いる。

 I さんから、オオタカや茨城県の特別許可を得て、
はく製にしたといううクマタカ(下の写真)のこと、守谷
周辺の森のことなどを詳しく説明していただく。

 建物の2階の一角には鳥の観察デッキもあり、間近
にオオタカの観察も出来るという。

 I さんは、そばの緑地で観察できる鳥のことも説明
下さる。ちょうど来た教え子にも入ってもらい記念撮影
後、厚く御礼申し上げ失礼した。


 すぐ先の三差路際から、守谷市観光協会が設けた
「野鳥の森散策路」北ルートに入る。

 広葉樹林の間を抜ける300mほどの気持ちよい土
の道だが、この日はなぜか鳥の姿を見ることは出来な
かった。

 愛宕中の南に出て、そばの愛宕神社で小休止する。

 りっぱな社殿の前に、幹の太いカヤと大きなイチョウ
があり、境内のミツマタが咲き出していた。

 愛宕中の北西側に回り、その先にもあった「野鳥の
森散策路」へ。学校と雑草地を挟んで、先ほどのルー
トの西側を反対方向に進む。

 午前中通過した守谷小の西側に出た。十字路の角
に「茨城百景 守谷城址」の石碑が立ち、「守谷城の
概観」説明板もあった。

 それによれば、鎌倉時代初期に城山に構築された
城郭が、戦国時代になってこの守谷小のあたりに本郭
を増築、移転したのだという。

 保健センター前を西に抜け、そばの八坂神社に入っ
た。

 社殿の前や背後に数本、背の高いケヤキ立ち、幾つ
もの乳棒の下がる太いイチョウもある。

 車の多い車道を1㎞足らず、16時11分に、守谷駅
に着いた。

(天気 晴、参加 14人、距離 12㎞、地図(1/2.5万)
 守谷、藤代(少し)、歩行地 守谷市)

 なお、「小さな森の博物館」については、下記Webを
ご覧下さい。
 http://www1.ocn.ne.jp/~ni8823/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする