2014年7月16日(水)
梅雨の合間を縫って、箱根への小旅行に出かけた。
7時50分頃、自宅を出て、西所沢駅で2日間有効の割引周遊券「箱根フリーパス」
(5,740円)を求める(下は、フリーパスの有効エリアなどを示すパンフレット)。
このフリーパスは、西武鉄道で西武新宿までの往復と、新宿から箱根湯本まで小田急と
箱根登山電車の往復、さらに強羅までの登山電車や、早雲山、大涌谷、桃源台へのロープ
ウェイ、芦ノ湖の海賊船、箱根エリアの箱根登山バスなどが乗り降り自由で、さらに箱根
の温泉施設や美術館、博物館、名所旧跡スポーツ施設、食堂やショッピング施設などの優
待や料金割引もあるという、お得なチケットである。
西武新宿駅経由で小田急新宿駅に行き、新宿駅9時11分発の急行電車に乗る。小田原
からは箱根登山電車に乗り換え、箱根湯本経由で終点の強羅(ごうら)に向かう。
沿線に約1万本植えてあるというアジサイの盛りを過ぎてはいたが、まだ沢山の花を見
せていた。
急勾配を上がるので、途中の車中からは、直前に通過した早川鉄橋(国登録有形文化財)
が見下ろせる。
小田原駅の標高は14m、終点の強羅駅は541m、その間15㎞で標高差527mを
上がり、最大勾配80パーミル(1,000m進んで80m上がる)という日本最大の急勾
配区間があり、途中の出山信号場、大平台駅、上大平台信号場は、線路を折り返すスイッ
チバックになっている。
上は大平台駅付近、下は上大平台信号場
強羅駅には12時03分に着いた。
折り返して箱根湯本行きとなる登山電車。右手には電気機関車も見える。
強羅駅前から、12時25分発の箱根登山バスで箱根湿性花園前に向かう。
箱根湿性花園前バス停に着き、入園前にまず、そばにあった和風レストラン「西丸」で
腹ごしらえすることとし、麦とろ定食を注文した。
食事を済ませ、13時30分頃、箱根町立の「箱根湿性花園」に入る(割引入園料600
円)。
箱根湿性花園は、湿原をはじめとする川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心
とした植物園。園内には、低地から高山まで日本各地に点在する湿地帯の植物約200種
のほか、草原や林、高山植物約1,100種が集められ、ほかに珍しい外国の野草を含め
約1,700種の植物が四季折々に花を見せているという。
園内案内図に従い、①落葉広葉樹林区、②ススキ草原区、③低層湿原区、④ヌマガヤ草
原区、⑤高山のお花畑区、⑥高層湿原区、⑦仙石原湿原区、⑧湿性林区の順で回ることに
した。
落葉広葉樹林区の池にあったオニブキ
近くのポンテデリア(アメリカ水葵)
モミジの若木が紅葉のような彩りを見せる。
広葉樹林区の回遊路を進む。
マツモトセンノウの花
オカトラノオはたくさん咲いていた。
わが家の庭にも咲いているギボウシ。
低層湿原区までやってきた。
湿原の畔にハマナスが。
この辺りは展望が開け、気持ちよい。
オグラセンノウ
ノリウツギも、あちこちの枝で花を見せていた。
エゾミソハギ
仙石原湿原区から最後の湿性林区に向かう南側は、仙石原湿原植生復元区になっていて、
ウグイスのさえずる広々とした展望が広がる。
湿性林区を貫く木道。
一周を終えて入口付近に戻る。休憩所のそばでは、鉢植えの湿原植物を販売していた。
休憩所から間近に見えたブットレア。
湿性花園入口の建物前の広場には、植物に造詣の深かっ昭和天皇をはじめ、皇室の方々
の来園を示す標柱が並んでいた。
15時過ぎに箱根湿性花園の観覧を終え、湿性花園前バス停から15時15分発ユネッ
サン前行きの箱根登山バスに乗る。
はぼ中間のポーラ美術館バス停で下車し、15時30分からポーラ美術館を観覧するこ
とにした(シニア割引入館料1,600円)。館の入口付近(館内は撮影禁止)。
ポーラ美術館は、ポーラ・オルビスグループのオーナーだった鈴木常司(1930~
2000)が40余年かけて収集した美術作品、約9,500点があり、19世紀フランス
の印象派を中心とした西洋絵画や、日本の洋画、日本画、東洋陶器、ガラス工芸、化粧道具
など、多岐にわたるという。以下は、館のリーフレットからの収蔵作品の一部
4月12日から9月15日までは、『「モディリアーニを探して」アバンギャルドから
古典主義へ』と題する特別展示を開催中なので、その展示からはじめ、ひととおり観覧し
た。
展示場入口のポスター
観覧を終えたのは16時40分を過ぎていた。自然林が広がるという館内の遊歩道も巡
りたかったが、16時30分までなので入れなかった。
宿に向かうことにして美術館バス停前でバスを待つ。周辺はすっかりガスに覆われ、視
界は一時、50m先も見えなくなった。
16時50分発のユネッサン前行きバスに乗り、すぐ手前の小涌園(こわきえん)バス
停で降りた。今日の宿は、「箱根ホテル小涌園」である。
なぜこのホテルに泊まったか…。話は少し長くなるが、このホテルが、すでに終了した
サッカーワールドカップブラジル大会を盛り上げようと、日本代表23選手と同性の人の
宿泊料金を半額にするという企画を5月12日にスタートし、同日から7月31日まで、
選手と同性の人(同伴5人まで可)を1日10組限定での予約を始めた。
23人の中に、ゲームに出場はしなかったがわが姓と同姓の選手がおり、これはめった
に出会えぬ機会と、わが家も乗ったというわけ…。
通常料金1泊室料10,800円のところ、5,400円で宿泊することが出来た。
でも、夕食は1番安いディナーブッフェのシニア料金税込み4,633円、朝食もブッ
フェで2,062円と、わが家の宿泊する歩き旅などでの食事代と比べると割高感がする。
夕食では洋食、中華、和食、サラダ、フルーツなど確かに盛りだくさんではあったが、
特にここでしか食べられないというような品は無く、お値段相応とは感じられなかった。
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梅雨の合間を縫って、箱根への小旅行に出かけた。
7時50分頃、自宅を出て、西所沢駅で2日間有効の割引周遊券「箱根フリーパス」
(5,740円)を求める(下は、フリーパスの有効エリアなどを示すパンフレット)。
このフリーパスは、西武鉄道で西武新宿までの往復と、新宿から箱根湯本まで小田急と
箱根登山電車の往復、さらに強羅までの登山電車や、早雲山、大涌谷、桃源台へのロープ
ウェイ、芦ノ湖の海賊船、箱根エリアの箱根登山バスなどが乗り降り自由で、さらに箱根
の温泉施設や美術館、博物館、名所旧跡スポーツ施設、食堂やショッピング施設などの優
待や料金割引もあるという、お得なチケットである。
西武新宿駅経由で小田急新宿駅に行き、新宿駅9時11分発の急行電車に乗る。小田原
からは箱根登山電車に乗り換え、箱根湯本経由で終点の強羅(ごうら)に向かう。
沿線に約1万本植えてあるというアジサイの盛りを過ぎてはいたが、まだ沢山の花を見
せていた。
急勾配を上がるので、途中の車中からは、直前に通過した早川鉄橋(国登録有形文化財)
が見下ろせる。
小田原駅の標高は14m、終点の強羅駅は541m、その間15㎞で標高差527mを
上がり、最大勾配80パーミル(1,000m進んで80m上がる)という日本最大の急勾
配区間があり、途中の出山信号場、大平台駅、上大平台信号場は、線路を折り返すスイッ
チバックになっている。
上は大平台駅付近、下は上大平台信号場
強羅駅には12時03分に着いた。
折り返して箱根湯本行きとなる登山電車。右手には電気機関車も見える。
強羅駅前から、12時25分発の箱根登山バスで箱根湿性花園前に向かう。
箱根湿性花園前バス停に着き、入園前にまず、そばにあった和風レストラン「西丸」で
腹ごしらえすることとし、麦とろ定食を注文した。
食事を済ませ、13時30分頃、箱根町立の「箱根湿性花園」に入る(割引入園料600
円)。
箱根湿性花園は、湿原をはじめとする川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心
とした植物園。園内には、低地から高山まで日本各地に点在する湿地帯の植物約200種
のほか、草原や林、高山植物約1,100種が集められ、ほかに珍しい外国の野草を含め
約1,700種の植物が四季折々に花を見せているという。
園内案内図に従い、①落葉広葉樹林区、②ススキ草原区、③低層湿原区、④ヌマガヤ草
原区、⑤高山のお花畑区、⑥高層湿原区、⑦仙石原湿原区、⑧湿性林区の順で回ることに
した。
落葉広葉樹林区の池にあったオニブキ
近くのポンテデリア(アメリカ水葵)
モミジの若木が紅葉のような彩りを見せる。
広葉樹林区の回遊路を進む。
マツモトセンノウの花
オカトラノオはたくさん咲いていた。
わが家の庭にも咲いているギボウシ。
低層湿原区までやってきた。
湿原の畔にハマナスが。
この辺りは展望が開け、気持ちよい。
オグラセンノウ
ノリウツギも、あちこちの枝で花を見せていた。
エゾミソハギ
仙石原湿原区から最後の湿性林区に向かう南側は、仙石原湿原植生復元区になっていて、
ウグイスのさえずる広々とした展望が広がる。
湿性林区を貫く木道。
一周を終えて入口付近に戻る。休憩所のそばでは、鉢植えの湿原植物を販売していた。
休憩所から間近に見えたブットレア。
湿性花園入口の建物前の広場には、植物に造詣の深かっ昭和天皇をはじめ、皇室の方々
の来園を示す標柱が並んでいた。
15時過ぎに箱根湿性花園の観覧を終え、湿性花園前バス停から15時15分発ユネッ
サン前行きの箱根登山バスに乗る。
はぼ中間のポーラ美術館バス停で下車し、15時30分からポーラ美術館を観覧するこ
とにした(シニア割引入館料1,600円)。館の入口付近(館内は撮影禁止)。
ポーラ美術館は、ポーラ・オルビスグループのオーナーだった鈴木常司(1930~
2000)が40余年かけて収集した美術作品、約9,500点があり、19世紀フランス
の印象派を中心とした西洋絵画や、日本の洋画、日本画、東洋陶器、ガラス工芸、化粧道具
など、多岐にわたるという。以下は、館のリーフレットからの収蔵作品の一部
4月12日から9月15日までは、『「モディリアーニを探して」アバンギャルドから
古典主義へ』と題する特別展示を開催中なので、その展示からはじめ、ひととおり観覧し
た。
展示場入口のポスター
観覧を終えたのは16時40分を過ぎていた。自然林が広がるという館内の遊歩道も巡
りたかったが、16時30分までなので入れなかった。
宿に向かうことにして美術館バス停前でバスを待つ。周辺はすっかりガスに覆われ、視
界は一時、50m先も見えなくなった。
16時50分発のユネッサン前行きバスに乗り、すぐ手前の小涌園(こわきえん)バス
停で降りた。今日の宿は、「箱根ホテル小涌園」である。
なぜこのホテルに泊まったか…。話は少し長くなるが、このホテルが、すでに終了した
サッカーワールドカップブラジル大会を盛り上げようと、日本代表23選手と同性の人の
宿泊料金を半額にするという企画を5月12日にスタートし、同日から7月31日まで、
選手と同性の人(同伴5人まで可)を1日10組限定での予約を始めた。
23人の中に、ゲームに出場はしなかったがわが姓と同姓の選手がおり、これはめった
に出会えぬ機会と、わが家も乗ったというわけ…。
通常料金1泊室料10,800円のところ、5,400円で宿泊することが出来た。
でも、夕食は1番安いディナーブッフェのシニア料金税込み4,633円、朝食もブッ
フェで2,062円と、わが家の宿泊する歩き旅などでの食事代と比べると割高感がする。
夕食では洋食、中華、和食、サラダ、フルーツなど確かに盛りだくさんではあったが、
特にここでしか食べられないというような品は無く、お値段相応とは感じられなかった。
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