あるきメデス

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早春の安曇野から残雪の上越へ⑤ 残雪の巻機山登山(新潟)

2020-05-14 17:06:59 | アーカイブ
 1965(昭和40)年5月2日(日) 晴後薄曇り

 新潟県六日町清水の民宿・やまごにて7時15分に起床する。昨日に続いて上天気であ
る。8時20分に出発した。今日は、Yさんと巻機山(まきはたやま)への登山である。

 巻機山は、新潟県六日町(現在の南魚沼市)と群馬県水上町(現在のみなかみ町)との
県境・上越国境を走る三国山脈にあり、標高は1,967m、日本百名山のひとつ。

 Yさんに誘われ、初めて巻機山に登ったのはちょうど1年前の5月2日~5日にかけて、
清水峠からのテントを担いでの国境稜線縦走。以後、昨年は夏と秋に沢登りや別ルートで
訪れており、今回でYさんは7度目、私は4度目の巻機山登山である。

 昨年秋(10月)に来た時には、六日町駅前で東京オリンピック聖火リレーの通過を見
たことを思い出す。

  主要な登山道は山の南西側のここ清水から通じていて、清水には巻機山への登山者のた
めの民宿が何軒かある。

 宿からすぐに雪道でまだ冬景色。しかし雪はよく閉まっていて道でない雪上も突っ切っ
て進めるので、夏よりも歩くペースは早い感じ。桜坂付近で尾根道と分かれて割引沢へ。


      越後大源太山↓

 槍のような越後大源太山(だいげんたやま)が姿を見せる。

 割引沢へ入るあたり、右手の黒いピークは天狗岩


 割引沢から南方に望まれる七つ小屋山や大源太山方面


      雪の割れ目(クレバス)
     

     

 割引沢とヌクビ沢との合する落合、急峻な天狗岩はさすがに雪も寄せつけない。
     

 10時20分にあいがめの滝へ。滝だけは水を見せていたが、あとは上まで流れの見え
ないヌクビ沢を詰める。

 ヌクビ沢から西方、苗場山方面の展望



 鳥甲山も良く見えるが、日傘がかかり天気は下降のきざし。


 ヌクビ沢を詰めて、12時40分に割引岳と巻機山との鞍部で稜線に出た。近くのハイ
マツの上に雪を避けて座り昼食をする。

 西方からの風が出くきて寒くなり、キャラバンシューズも雪で濡れて足が冷たい。急い
で食事を済ませて歩き出す。

 草原になっている割引岳は、雪をべったり被っている。


 明るい太陽と雪の反射で目の絞りも絞りきれず、「1+2」グラスが欲しい。後方は越
後三山。 


 巻機山頂周辺は草原なので、やはり雪がべったり。


 越後三山(左から八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳)


 南に延びる桧倉山、朝日岳方面を望む。


 巻機山頂付近の樹氷


 巻機山頂(1960m)から望む雪坊主の割引岳(1930.9m)  


 スキーに良い斜面がいっぱいで、滑っている人がうらやましい。階段登行で山頂を目指
すスキーヤー


 広々とした巻機山頂付近は、山岳スキーの絶好の場。思い切り大きなシュプールもウェ
ーデルンもお好み次第。こんなところで滑ってみたい。来年はスキーを担いでまた来よう。
(翌年でなく2年後の1967年3月20日にスキーを担いで上り、スキーで下山した)


      逆光を浴びて上がるスキーヤー
     

 下山は普通は尾根道を下るのだが、今日は雪もよく閉まっていて雪崩の危険もあまりな
さそうなので米子沢を下ることにした。

 ニセ巻機の中腹から米子沢へ


      スキーヤーのシュプール
     

     
 雪が無ければとても下りられそうにない20mの滝も、どこにあるのか分からず雪の下。
富士山の砂走りのような調子で、米子橋まで下った。

 どの辺りだったか分からぬが、大きく雪崩れた場所があった。こんなのに巻き込まれた
ら大変だった。


     

 16時20分に無事民宿やまごに戻った。午後は次第に高曇りになったが、午前の太陽
と雪の反射で、顔が真っ黒に焼けた。




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コメント
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