昨日の雨は止みましたが、梅雨空で1日過ごしやすい気温でした。
5月26日のブログで、写真のみだった中山道ウオーク最終日のレポート
入力を終えたので、中断していた昨年6月の英国・コッツウオルド・ウェイ
関連のレポート3回目をご覧いただくことにします。
2005年6月8日(水) =カッスルクームへ=
今日も快晴である。宿泊したバース郊外のユースホステルからバース駅まで
下り、駅構内の売店で、昼食用のサンドイッチとミネラルウオーターを買う。
バスセンターに行き、チッペナム(Chippenham)行きの2階建てバスに乗った。
国道A4号線を東北東に20km余り、50分ほどでチッペナムバスセンター
に着いた。
今日はここから歩く予定だったが、時間が経過していたので、10分ほど後に
出るブリストル(Bristol)行きバスに乗り継ぎ、国道A420号とB4039号を北西
に6kmほどの、ヤットン(Yatton Keynell)で降りた。
バス停のそばに白壁平屋建ての郵便局がある。日本でいえば特定郵便局の
ようなもの、郵便局というより食料品などを販売する店の片隅で郵便業務もして
いるといった方がよい。
日本では郵政民営化が議論されているが、英国のこのような運営も参考に
するとよいのではなかろうか。
バス停のある5差路から車道を北に進む。1km足らず先の十字路を西に向
かうと、後から若い女性が乗った馬が2頭来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/91/c330e52d3bfa8044c545d66e861f9e5b.jpg)
車がほとんど通らぬ道とはいえ、今でもこのように普通の道を馬で行き来する
とは…、英国の伝統的な暮らしの一端をかいま見たように思った。
馬を見送り、すぐ先から麦畑の中のフットパスに入る。真西に抜けたつもり
だったが別のフットパスを南東に進み、バス道路の延長上の国道に出た。
〈注〉フットパス:パブリックフットパスのことで、英国の田園において、牧場や
ゴルフ場など私有地内でも歩ける自然発生的な公共歩道。
北へ少し進み、国道が左折するところで直進するフットパスに入る。木に覆わ
れた土の道だが、幅は車が通れるほど広い。
再び車道に出た辺りはアッパー カッスルクーム(Upper Castle Combe)。西に
向かう道すじに、ハマナスやシシウドに似た花が咲いている。民家は石屋根に
石壁の古そうな家が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/04/131b991c8f1f1273a9a0688421adfb1f.jpg)
木陰の道を少しずつ下り、12時半近くカッスルクーム(Castle Combe)に
着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ef/efb2ef3b8cfeab73bdb12b68e3c029be.jpg)
中心部に、マーケット・クロスと呼ぶ石屋根と石柱で出来た開け放しの古い
建物があり、中に石像の記念塔が祭ってある。傍らにナップザックを下ろして
昼食にした。
昼食後、端から端まで5分もかからぬ小さな集落を回る。この地方特産の
ライム・ストーンという石で17~18世紀に造られたという建物と、それらを
花やツタで飾った落ち着いた家並みは、「全英一、最も古い街並みが保存
されている村コンテスト」で何回も表彰されたということがうなづける。
10数人の日本人観光客も来ており、この辺りではバースと並び、日本から
の観光客の多くが訪ねるところのようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/09/3121782fbc010838ffdbb52a77467a0b.jpg)
中世の荘園領主の屋敷だったというザ・マナー・ハウスというりっぱなホテル
もある。優雅な建物や、豊富な緑と広い芝生の庭園に、当時の領主の豊かな
生活ぶりがしのばれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/03/75d867ab6a3e8f4153bad358c43bd8a0.jpg)
1時間足らずでカッスルクームを去る。家並みの南端にある古い石橋を渡り、
流れに沿って緑多い車道200~300mほどを進む。
左に入るアーチ型の石橋があり、標識に従い橋を渡ってMaccmillan Wayと呼ぶ
林の中のフットパスへ。
東側が丘陵で、そのすそを気持ちよい緑陰の道が続く。ときどき西側の展望が
開けると、流れや牧場の羊の群などが見える。
歩いているうちに、何かの草にさわってチクチク痛い。痛みはすぐに引かずに
しばらく残る。気をつけて観察したら。シソの葉に似て1m前後に伸びている草
の、先端の小さな花が犯人と分かった。この草には、翌日以降もあちこちで
「痛い目」にあうことになる。
林を出て、畑の間の土道や、羊の毛があちこちに抜け落ちた広い牧草地などを
抜け、1時間足らずで国道A420号沿いの小集落、フォード(Ford)に着いた。
THE WHITE HART INNというパブがあったので休憩する。予定ではもう少し先
まで歩くはずだったが、時間を見て、やまさんは「今日の歩きはここで終わり」
という。
コースを変えたり短縮したり、フレキシブルに行動できるのが、お仕着せ
ツアーにはない良さだ。次のバスまで1時間以上ある。店の外にあるテーブル
でゆっくりと地ビールを味わった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/46/b2c8e4f2a54a2586a1e24a69ddc7a1d8.jpg)
バス待ちの間、近くにある別のフットパスをのぞいてみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e6/f2e2af3855aa6ee8756c33bdc0bd5dc9.jpg)
15時30分発のバスでチッペナムに向かい、チッペナムでバスを乗り継ぎ、
17時40分にバースのバスセンターに戻った。
5月26日のブログで、写真のみだった中山道ウオーク最終日のレポート
入力を終えたので、中断していた昨年6月の英国・コッツウオルド・ウェイ
関連のレポート3回目をご覧いただくことにします。
2005年6月8日(水) =カッスルクームへ=
今日も快晴である。宿泊したバース郊外のユースホステルからバース駅まで
下り、駅構内の売店で、昼食用のサンドイッチとミネラルウオーターを買う。
バスセンターに行き、チッペナム(Chippenham)行きの2階建てバスに乗った。
国道A4号線を東北東に20km余り、50分ほどでチッペナムバスセンター
に着いた。
今日はここから歩く予定だったが、時間が経過していたので、10分ほど後に
出るブリストル(Bristol)行きバスに乗り継ぎ、国道A420号とB4039号を北西
に6kmほどの、ヤットン(Yatton Keynell)で降りた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/38/eb931af16b61ab8eb6868e459cc0943f.jpg)
バス停のそばに白壁平屋建ての郵便局がある。日本でいえば特定郵便局の
ようなもの、郵便局というより食料品などを販売する店の片隅で郵便業務もして
いるといった方がよい。
日本では郵政民営化が議論されているが、英国のこのような運営も参考に
するとよいのではなかろうか。
バス停のある5差路から車道を北に進む。1km足らず先の十字路を西に向
かうと、後から若い女性が乗った馬が2頭来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/91/c330e52d3bfa8044c545d66e861f9e5b.jpg)
車がほとんど通らぬ道とはいえ、今でもこのように普通の道を馬で行き来する
とは…、英国の伝統的な暮らしの一端をかいま見たように思った。
馬を見送り、すぐ先から麦畑の中のフットパスに入る。真西に抜けたつもり
だったが別のフットパスを南東に進み、バス道路の延長上の国道に出た。
〈注〉フットパス:パブリックフットパスのことで、英国の田園において、牧場や
ゴルフ場など私有地内でも歩ける自然発生的な公共歩道。
北へ少し進み、国道が左折するところで直進するフットパスに入る。木に覆わ
れた土の道だが、幅は車が通れるほど広い。
再び車道に出た辺りはアッパー カッスルクーム(Upper Castle Combe)。西に
向かう道すじに、ハマナスやシシウドに似た花が咲いている。民家は石屋根に
石壁の古そうな家が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/04/131b991c8f1f1273a9a0688421adfb1f.jpg)
木陰の道を少しずつ下り、12時半近くカッスルクーム(Castle Combe)に
着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ef/efb2ef3b8cfeab73bdb12b68e3c029be.jpg)
中心部に、マーケット・クロスと呼ぶ石屋根と石柱で出来た開け放しの古い
建物があり、中に石像の記念塔が祭ってある。傍らにナップザックを下ろして
昼食にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/87/69ee3200bd853d9a56226bd3e9c38934.jpg)
昼食後、端から端まで5分もかからぬ小さな集落を回る。この地方特産の
ライム・ストーンという石で17~18世紀に造られたという建物と、それらを
花やツタで飾った落ち着いた家並みは、「全英一、最も古い街並みが保存
されている村コンテスト」で何回も表彰されたということがうなづける。
10数人の日本人観光客も来ており、この辺りではバースと並び、日本から
の観光客の多くが訪ねるところのようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/09/3121782fbc010838ffdbb52a77467a0b.jpg)
中世の荘園領主の屋敷だったというザ・マナー・ハウスというりっぱなホテル
もある。優雅な建物や、豊富な緑と広い芝生の庭園に、当時の領主の豊かな
生活ぶりがしのばれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/03/75d867ab6a3e8f4153bad358c43bd8a0.jpg)
1時間足らずでカッスルクームを去る。家並みの南端にある古い石橋を渡り、
流れに沿って緑多い車道200~300mほどを進む。
左に入るアーチ型の石橋があり、標識に従い橋を渡ってMaccmillan Wayと呼ぶ
林の中のフットパスへ。
東側が丘陵で、そのすそを気持ちよい緑陰の道が続く。ときどき西側の展望が
開けると、流れや牧場の羊の群などが見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/94/83d3b65cde428e544ad72b0a36c6caeb.jpg)
歩いているうちに、何かの草にさわってチクチク痛い。痛みはすぐに引かずに
しばらく残る。気をつけて観察したら。シソの葉に似て1m前後に伸びている草
の、先端の小さな花が犯人と分かった。この草には、翌日以降もあちこちで
「痛い目」にあうことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/7e/a0150660d7fa0a318190e9ad6e27f8b2.jpg)
林を出て、畑の間の土道や、羊の毛があちこちに抜け落ちた広い牧草地などを
抜け、1時間足らずで国道A420号沿いの小集落、フォード(Ford)に着いた。
THE WHITE HART INNというパブがあったので休憩する。予定ではもう少し先
まで歩くはずだったが、時間を見て、やまさんは「今日の歩きはここで終わり」
という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b1/1eef9e4349c9a4767f73f5ce977b9441.jpg)
コースを変えたり短縮したり、フレキシブルに行動できるのが、お仕着せ
ツアーにはない良さだ。次のバスまで1時間以上ある。店の外にあるテーブル
でゆっくりと地ビールを味わった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/46/b2c8e4f2a54a2586a1e24a69ddc7a1d8.jpg)
バス待ちの間、近くにある別のフットパスをのぞいてみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e6/f2e2af3855aa6ee8756c33bdc0bd5dc9.jpg)
15時30分発のバスでチッペナムに向かい、チッペナムでバスを乗り継ぎ、
17時40分にバースのバスセンターに戻った。
時間があれば訪れてみたデスね、美しい。
ぜひ機会を作ってお出かけ下さい。