いつも聞いているpodcastの番組に著者の吉村喜彦さんがゲスト出演されていたのですが、その番組のパーソナリティのピーター・バラカンさんもファンだということで手に取ってみました。
吉村さんの本は初めてです。小説なので「ネタバレ」になるような引用は控えます。ちょっとした時事的なトピックも散りばめられていますが、とても軽いテイストの読みやすい作品です。
「井戸から湧き出した天然炭酸水」をモチーフに、宮古島の風景と人びとが登場する舞台は新鮮でした。
宮古島には学生のころですから、今から40年以上前になりますが、一度行ったことがあります。大阪南港から那覇までの船底2泊3日の航程の中で少しの間寄港しただけでしたが、初めて見る南国の海ということで、その異次元の美しさには圧倒された記憶が今でも残っています。