かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張に合わせて、その出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
今回は“博多”です。
ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、この作品の導入部でも、今回出張で行ったビルの話題が登場していました。
(p25より引用) それに呼応するかのように、福岡市内のいたるところで、市街地の再開発が進行しつつある。博多駅周辺の有効土地利用計画もそうだが、NTTおよび西鉄ターミナルビルの移転に伴う、広大な跡地の利用計画が最大の目玉となっている。・・・
天野屋も、跡地に建つビルの一つに、新店を出す計画を進めていた。
この作品の舞台となった百貨店のモデルはやはり「岩田屋」でしょうね。
さて、この作品、浅見光彦シリーズとしては、兄陽一郎の絡み方がちょっといつもと違っていました。
あと、謎解きのフェーズですが、最後の方でちょっと無理筋のプロットも含め、バタバタ感が目立ったように感じます。そういった出来の作品が増えてきましたね。