今から50年近く前、1975年公開の日本の特撮映画です。
ストーリーは「シージャック」がモチーフですが、 テロリストの動機も計画も行動もとても稚拙で観ていてちょっと情けなくな ります。
他方、特撮の方は、懐かしいテイストでなかなか良かったですよ。「石油コンビナートの炎上シーン」が見せ場ですが、 こういった “爆発・火炎もの” はお家芸ですね、 見事に迫力のある絵になっています。
制作スタッフには、 田中友幸さん、 川北紘一さんといった見たことのあるお名前が並んでいました。
あと、勿体なかったのが金沢碧さん。紅一点のヒロインですが、 せっかくの登場シーンも取ってつけたようで全く意味不明でした。映画初出演とのことですが、 とても残念な使われ方でしたね。
ちなみに、当時の劇場公開は「2本立て」 の上映がふつうでしたが、本作の併映は「がんばれ!若大将」 とのこと。とはいえ、“若大将”は加山雄三さんではなく、 三代目の草刈正雄さんだったそうです。草刈さんも“若大将”をやっていたんですねぇ。