2023年に公開されたアメリカ映画です。
「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・ オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画で、 批評家からの評価も高く、 第96回アカデミー賞では7部門で受賞しました。
現代風の “大作” ですが、モチーフがセンシティブなものでもあり、私の感想は、 モチーフによるハロー効果を捨象すると “まあ可もなく不可もなし” といったものでした。
特に、 原爆実験や広島への原爆投下の喝采を描いたシーンは、正直、 気持ちが騒めきましたし、終戦後、 オッペンハイマーとの会談でみせたトルーマン大統領の思想や態度 はショッキングでした。
ただ、このあたり、立場の違いで表現や感じるところが異なるというのは、日本が制作した作品でも見られるように、 戦争を扱った映画に共通するものでしょう。