OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

リーダの伝え方 (経営はロマンだ! (小倉 昌男))

2006-09-16 17:47:50 | 本と雑誌

 リーダはビジョンや戦略を「策定」します。当然、それらは、リーダとしての極めて重要な役割ですが、それと同程度に大事なことがあります。
 それらのメッセージを「社員に伝える」ということです。

 伝わらなければ、どんな高邁なビジョンもどんな精緻な戦略も「絵に描いた餅」でしかありません。

 「伝える」といっても、実際上はそんなに簡単なものではありません。「伝え方」にも工夫が必要です。

 まずは、小倉氏が実行した「表現方法」の工夫です。

 「安全第一、能率第二」

(p81より引用) どこの会社でも安全第一とは書いてあるが、能率第二とは書いていない。第二を示すことで、本当に安全が第一であることが分かる。

 これは確かにそのとおりですね。

 また、伝える内容は「明確で腹に落ちるもの」でなくてはなりません。
 明確な指示は、「シンプルな王道の論理」がベースとなります。

(p123より引用) どうしたら売り上げが分岐点を超えるようになるか。荷物の個数を増やせばいい。どうしたら荷物が増えるか。サービスをよくすればいい。サービスの差別化が至上命題だ。

 で次はこうです。
 決して「二兎」は追いません。「足して2で割る折衷案」も採りません。

(p123より引用) サービスとコストは二律背反の関係だから、利益を強調するとサービスが中途半端になってしまう。だから、あえて採算意識を捨てさせた。物事には何でも裏と表がある。デメリットを恐れて立ち止まったら発展はない。メリットをそれ以上に大きくすればいい。

 そして、最後は、「実行」です。

(p194より引用) 物事は何でも実行してみなければ分からない。
 やれば分かる。うまくいかなかったら、反省してやり直せばいい。しかし、やらなければ絶対に分からない。やらない限り、目標には近づかない。目標を決めたら、それに向かって歩んでいくしかない。

経営はロマンだ! 私の履歴書・小倉昌男 経営はロマンだ! 私の履歴書・小倉昌男
価格:¥ 630(税込)
発売日:2003-01-07

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 主婦の立場で「宅急便」 (経... | トップ | 気概 (経営はロマンだ! (小... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事