東日本大震災で大打撃を受けた宮城県気仙沼市。その気仙沼市の人々に親しまれていたパンを、震災後仙台市のアーケード街で見つけました。場所は仙台駅近くにあるサンモール一番の通りで開かれていたマルシェ・ジャポン。「生産者と消費者が直接結びつける」というコンセプトのこの市場。小規模ながらも、自家製栽培で採れた野菜や、オリジナルの加工品や食品などが販売されてました。その中に気仙沼パン工房があり、「気仙沼」の文字に思わず足が止まりました。その時まさに3・11の津波の映像が思い浮かび、はじめて出会うこのパンに「ああ無事だったんだ」となんだかほっとさせられました。少しでも支援の気持ちも含め、パンを購入してみることに。気仙沼パン工房のパンの種類が多く、何を選ぶかホント迷いました。出来るなら全種類購入してあげたいのですが、昼ごはんをパンだけで済ませるのは・・・・。その中から一つ、ごまクリームサンドを購入。お店を出していたおかあさんから「ありがとうございます」の笑顔の一言。パン1個だけど、どことなく人の役にたてた気持ちでした。
早速アーケード街にあるベンチで気仙沼パン工房のごまクリームサンドの袋を開けました。すると昔給食で毎日のように食べたコッペパンではないですか。このパンの表面の色合いとシンプルな形がなんとも懐かしい。それを真ん中から半分に割ると、中にごまが入っていて真ん中にごまクリームがはさんでありました。この半分に割った感じも変わりなく懐かしい。その片方を食べてみると、パサっとした食感の中にごまのクリームの程よい甘さがなんだかいい。近頃甘いパンが多い中、このパンはさっぱりした甘さで昔風。このパンに合うのはやはり牛乳ですかね?これ1個食べると、さすがにお腹にたまりますね。ほんとはもう一種類くらい食べてみたかった。
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