おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

たい焼きを探しに・・・・・   麩嘉(錦店) in 京都府京都市

2024年04月30日 | たい焼き


 たい焼きを探しに、京都府京都市に来ました。

 ひと昔前は、京都市たい焼きを食べる事が難しかったですが、現在(2024年)は数軒のたい焼き屋さんが存在します。とはいえ、今回のお店はたい焼き屋ではなく、京都で旧い歴史のある生麩のお店です。
 「京の台所」と言われて親しまれている、おおよそ400年続く錦市場。歴史もそうですが、その長さも400m近くあり、狭い通りの両側にお店が並んでいます。この中に、たい焼き屋さんではないけれど、一度食べてみたかったたい焼き?があります。

         

 烏丸通から中に入り、ココが高倉通錦市場入り口です。ココから中に入って行きますが、錦市場から出て来る人と、これから入って行く人で、結構人通りがあります。観光客は多いけれど、まだこの辺りは歩けます。そして次の堺町通に出ますが、その先が人で埋まっていて、入って行くのにだいぶ躊躇します。だってそのほとんどが、外国から来た観光客の方々です。でも幸いなのが、僕の目的のお店が、堺町通からすぐ1軒目にあった事です。

         

 こちらのお店は麩嘉さんといい、創業年が不明なくらい歴史の旧い老舗生麩のお店です。本店が京都御苑近くの上京区西同院通にあり、ココは麩嘉 錦店になります。お店の上に「」の文字が描かれていますが、右に間違いなく「鯛やき」の文字がありました。

 麩嘉 本店は事前予約での販売ですが、麩嘉 錦店は商品を眺めながら購入できます。なので敷居が高い老舗らしさをなくし、ふらりとお店に入れる明るい雰囲気です。とはいえ、すぐにたい焼きを注文するのも何なので、並べてある商品を眺めながら、麩嘉さんの空間に身を置きました。
 その時間で、たい焼きを焼いている場所を探りましたが、目に入る範囲では見当たりません?

 頃合いを見て注文しようと、「たい焼きありますか?」とたずねました。確か1日の販売個数が限定だったと思って・・・。でも大丈夫という返事に、「よしやったー」と心の中で喜びました。
 すると陳列ケースの後ろで、一丁焼きの焼き型で焼きはじめました。なるほど、すぐそこにガスコンロがあったんですね。そして数分して、白い紙袋に入ったたい焼きが、運ばれて来ました。

 写真(上)ではわからないですが、意外と小さかったです。でもこれは、いつも食べているたい焼きとは別物で、生麩屋さんのたい焼きです。
 白い紙袋からたい焼きの頭を少し出し、がぶりとかじってみました。すると今までのたい焼きにはない、予想に反した食感でした。簡単に表現すると、ぐにゅっとやわらかい食感です。ココは生麩の特徴が表れています。中にしっとりとしたこしあんが入っていて、この甘さがこの生地に良く合っています。あくまでも僕の感想ですが、この弾力のあるやわらかい食感が、クレープのような食べ心地です。
 そしてたい焼きの尻尾のあたりで、こしあんの甘さが無くなった瞬間、胡麻油の風味を感じました。麩嘉さんの鯛焼き麩は、胡麻油で香ばしく焼いていたんですね。本来のたい焼きは違う、はじめて味わうおいしいたい焼きでした。

 麩嘉さんでは、だいぶ前から麩まんじゅうなどを製造販売していて、その中には桜麩まんじゅうレモン麩まんじゅうなどもありました。鯛焼き麩も含め、長い歴史を持つ老舗でも、時代にあわせたおいしさの追求は欠かせませんね。

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