雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

時代映画に見るリアリティ(1)

2011-01-29 15:03:37 | 映画
昨年、三本の時代劇映画を観た。
「13人の刺客」、「桜田門外の変」、「最後の忠臣蔵」がそれである。

 これらの映画には、
一昔前まであった時代劇の「勧善懲悪」的なもののとらえ方や、
「様式美」に彩られた流れるような殺陣の展開は完全に影を潜め、
ときによっては目をそむけたくなるような写実的な描き方をしている。

 剣による命と命のやり取りは、
 刀が触れれば一瞬にして血しぶきが飛び、
 身体の一部が切断され、
 臓腑をえぐられ、
 悶死していく。

 そして、極めつけは、
 切腹であり、自決である。

 殺陣のリアリティもさることながら、
 主君の狂気とも思える残虐非道を、
 命を代償にする手段に訴えて悪政を是正させようとする、
 冒頭抗議の切腹シーンは衝撃的だ(「13人の刺客」)。

 雪を蹴散らし
 大地を鮮血で染めて大老暗殺を決行した水戸脱藩浪士たちが、
 次々に自決するシーンも目を見張る(「桜田門外の変」)。

 物語の最後、
 実に10分間にわたる切腹シーンは、
 観客を緊張の極みに追い込み、
 介錯を拒み、
 腹に突き刺した刀を抜き、
 頸動脈を切断し
 血の海の中で命果てる(「最後の忠臣蔵」)。

 三本に共通するリアリティはなにを意味するのか。

     (写真は「桜田門外の変」。大老襲撃のシーン)
 
                        (つづく) 
       これは、友人、知人に送った「はがき」の内容を
      ブログ用に書き換えたものである。



 
 
 
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ウォーキングの効用

2011-01-13 21:39:57 | つれづれ日記
  高齢者で一日に歩く歩数が10,000歩以上の人は、
 メタボリックシンドロームが予防できており、
 8,000歩以上歩く人は、
 体力の低下や筋肉の減少がないことが確かめられ、
 6,000歩以上では、
 骨粗鬆症や動脈硬化の予防につながっていることが確認されたといいます。

  これは、東京都老人総合研究所が群馬県中之条町で数年にわたり行った調査結果です。
 また、白澤教授(加齢制御医学・順天堂大学大学院教授)はこれを受けて、
 4,000歩以上でも生活機能の低下やうつ病の予防効果があることを紹介しています。

 また、教授は毎日、前の日よりも1,000歩多く歩くように習慣づけることを勧めています。
 この1,000歩というのは、
 一歩の幅を70センチとすれば、
 わずか700メートル増やすだけです。
 これくらいならば、少し遠まわりすることで、簡単に実行できる。

 この方法で歩く習慣が付いてくると、
 身体を動かすことが億劫でなくなり、
 身軽に行動できるようになる、とウォーキングを勧めています。

 心豊かに生活を楽しみ、そのような日を一日でも長く続けるためにも、
 ウォーキングはおすすめです。

 (「老いもまたよし」石田雅男著 幻冬舎ルネッサンス新書を参考にしました。)
 
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今年の年賀状

2011-01-02 12:41:14 | つれづれに……

新年を寿ぎ、年神様をお迎えできる喜びを

  ささやかな幸せとして歩いていきたいと思います

  人間の歴史の中で、

  今ほど人間関係がぎくしゃくし、

  心にゆとりのない生き方をしなければならない時代があったでしょうか

   だからこそ、

  今、私たちは、「ゆとり」の大切さに気づき、

  物質文明の発達過程で失ってきた、

  「心の充実」を取り戻そうと、「癒し」を希求している。

  しかし、社会はあまりにも混迷し、

  政治も経済も、

  そして私たちの先行きも一向に先の見えない霧に覆われている。

  私たち一人一人が「精神の自立」をはかり、自分を見つめ直し、

  生きることの意味を真剣に考えなければ、

  次世代を担う若い人たちに先人として責任を果たせなくなってしまう。

  せめて今年は、

  「ゆとり」の先に希望の光が瞬く社会で、

  努力が報われるやさしい社会になって欲しいと願っています。

        平成23年 正月

写真は「平家落人の里」・雪に埋もれる湯西川温泉のホテルの窓からとりました。

 

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