雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

自分の才覚で生きる

2013-10-22 22:21:15 | ことの葉散歩道

ことの葉散歩道(5)

自分の才覚で生きる

  

  人は、その時その時の運命を受け入れる以外に生きる方法がありません。

 その範囲の中で、自分は何ができるかを考えるしかない。

 昔のようにできないと思うと苦しくなりますから、 

 その時々、その人なりにできることをやればいいのだと思います。

                  ※ 老いの才覚 曽野綾子 ベスト新書      

                                    2010.11刊 初版第6刷 

 

 運命を変えることはできません。

だからといって、努力をしても無意味だということではない。

より充実した生き方、より豊かな生き方、は誰もが望む生き方です。

健康でありたいと誰もが望み、できれば人の世話にならずに老後を生きたい。

長患いをしないでコロリと終焉を迎えたい。

誰もが望むことです。

 運命を変えることはできないけれども、

人それぞれの努力や精進によって、

より豊かな生き方に近づくことはできるでしょう。

その時々を精一杯生きる努力をすることが、

人を豊かにし、悔いの少ない人生を送ることになるのではないでしょうか。

 安穏(あんのん)と生きることは、

希望や夢から遠ざかることです。

充実した生き方も、豊かな生き方も、

人それぞれに異なります。

他者との比較ではなく、自分の才覚で生きることが大切です。             

                                               (2013/10/21) (メモ№1022)

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美しく老いていく

2013-10-20 22:13:26 | つれづれ日記

美しく老いていく

 平均寿命が延び、高齢化社会の進む中で生きる私たちは、

安穏(あんのん)として、老後を送るわけにはいかないようです。

老いるための努力が必要かと思います。

 

 美しく老いたい。

 

日々に衰える知力と体力、そして容姿。

このことを生きとし生けるものの宿命と納得してしまえばそれはそれで仕方のないことだ。

 しかし、いつまでも若々しくありたい、というせつない希望も私たちは持っている。

健康を保ちつつ、美しく老いていきたい。

知力、体力、容姿が衰えようと、美しく老いたいと私たちは願う。

 

美しさとは、「心の美しさ」なのです。

 

老いていくことを嘆かない、悔やまない。

「老いること」の全てを受容してなお泰然と寿命がくるまで生きること、

これが心の美しさであり、美しく生きることに繋がるのだと思います。

 

 健康が損なわれると心の在り方まで暗くなりがちです。

「辛い」「苦しい」「いつまで続くのか」と。

健康と引き換えにこんなものを抱えてしまうのは、あまりに残念だ。

 

 健康でなくとも、もっと穏やかに老いの坂道をゆっくり登っていきたい。

そのとき、少しでいいから、ほんのちょっと誰かが手を差し伸べてくれたらこんな嬉しいことはない。

 

 神の思し召しで、最後に巡って来た「試練」と思えば、

どんなことがあっても「美しく老いる」ことができるのではないかと思います。 

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半沢直樹の生き方(2)

2013-10-05 23:08:16 | つれづれ日記

半沢直樹の生き方(2)

「やられたら 倍返しだ」半沢直樹が口をへの字に曲げ、

鋭い視線で相手を射すくめるように吐くセリフだ。

日常の職場では絶対にあり得ない状況設定に、

視聴者は溜飲を下げ、「いいぞ!半沢」と、心のなかで喝さいをあげる。

敵の情報を探るために鍵を盗み、証拠の文書を盗み出す。

目的のためには、強引にことを進める。

 現実離れした半沢の行為に、

私たちは自分を重ね、日常から逸脱して生きる半沢に喝さいの拍手を送る。

 

 私怨、遺恨の為に「意趣返し」的な仕事はするべきでない。

それを取締役会議の席上で、強引に進めることなど、言語道断ではないか。

 

 大和田常務の不正を暴き、出席者全員の前で土下座を強引にさせ、屈服させてしまう。

最高責任者の頭取が常軌を逸した強引さをたしなめたにもかかわらず、

半沢は「聞く耳持たず」と、声高に大和田をののしり、罵倒する。

 

 この時半沢は、大和田常務という永遠の敵を作り、唯一の理解者・頭取の

心を会沢から離反させてしまったことに気付かなかった。

「私怨」「遺恨」は心に傷を残し、

増してそれが大勢の前で行われた行為であれば、尚のことである。

半沢の行為を細かく見ていけば、2面性が浮かび上がる。

「熱血漢半沢」と「未成熟半沢」だ。

誰もが持つ2面性に、私たちは一喜一憂したのかもしれない。   

⇒ドラマの台詞(せりふ)を二つ紹介して終わります。

「私は、トカゲの尻尾かもしれません。ですから切られた尻尾はしばらく暴れ回ります」

脅しとも、負け惜しみともとれる名台詞だ。

「俺はお前を許さない。自分のしたことを、一生悔やんで生きろ」

なんて絶対に言ってはいけない言葉です。      (2013/10/05)

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