ことの葉散歩道(5)
自分の才覚で生きる
人は、その時その時の運命を受け入れる以外に生きる方法がありません。 その範囲の中で、自分は何ができるかを考えるしかない。 昔のようにできないと思うと苦しくなりますから、 その時々、その人なりにできることをやればいいのだと思います。 ※ 老いの才覚 曽野綾子 ベスト新書 2010.11刊 初版第6刷
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運命を変えることはできません。
だからといって、努力をしても無意味だということではない。
より充実した生き方、より豊かな生き方、は誰もが望む生き方です。
健康でありたいと誰もが望み、できれば人の世話にならずに老後を生きたい。
長患いをしないでコロリと終焉を迎えたい。
誰もが望むことです。
運命を変えることはできないけれども、
人それぞれの努力や精進によって、
より豊かな生き方に近づくことはできるでしょう。
その時々を精一杯生きる努力をすることが、
人を豊かにし、悔いの少ない人生を送ることになるのではないでしょうか。
安穏(あんのん)と生きることは、
希望や夢から遠ざかることです。
充実した生き方も、豊かな生き方も、
人それぞれに異なります。
他者との比較ではなく、自分の才覚で生きることが大切です。
(2013/10/21) (メモ№1022)