雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

熊本地震 災害関連死

2016-06-18 17:28:49 | 熊本地震

 熊本地震 災害関連死
                (熊本地震№4)
 熊本地震 6月14日で2カ月を経過した。
地震の被害状況は次のようです。

 人の被害   死 者 ………………………………  
 49人
        関連死疑い …………………………  20人
        安否不明 ……………………………   1人
        避難者 ……………………………… 6431人
 住宅の被害  全壊・半壊・一部破損 ……… 14万3975棟
                   
(13日午後4時半現在)
 熊本県によると、13日現在20市町村に145カ所の避難所が開設され、
6431が避難を余儀なくされています。
 「建物の中は怖い」「避難所では子どもが寝られない」「天井がまた落ちそうで怖くて眠れない」
等の理由で車中泊の人が未だに、575人もいるようです。

 6月12日の朝日新聞は、災害関連死について詳しく報道しています。
災害関連死20人のうち6人が車中泊をしていたようです。
また、20人中18人が65歳以上で、その平均年齢は77.8歳です。

 このことは、住み慣れたコミュニティや家を離れ、慣れない環境の避難生活に
高齢者がいかに順応するのが難しいかを物語っています。

        
災害関連死は災害による体調悪化が原因とする死で、法的定義はありません。
        遺族の申請を受けて市町村が認定し、生計を支えていた人は500万円、それ以外の
        人は250万円の弔慰金が支払われます。

 熊本災害を詠う
  
   〇 熊本の大玉すいか並びたり数多の困難乗り越えて堂々 …… (奈良市 山添聖子)

   〇 三つ四つ避難に去りて灯(ともしび)の失せたる家の輪郭が濃し …… (熊本市 神田武尚)

   〇 大地震に揺り落とされしつばめの巣子つばめ三羽息絶えており …… (熊本市 近藤光弘)

   〇 暗きランプに手帳を寄せてメモを書き避難所の一日終わらせんとす …… (熊本市 高添美津雄)

コメント (2)
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熊本・仮設入居始まる

2016-06-07 18:44:20 | 熊本地震

  熊本・仮設入居始まる
                  (熊本地震№3)
  日を追うごとにテレビや新聞などのメディアが取り上げる熊本関連のニュースが少なくなってきている。オバマ大統領の広島訪問に続き、伊勢志摩サミットなどメディアの関心は熊本の被災地を離れていってしまう。
 5/16付の朝日新聞歌壇・俳壇から熊本に関する歌を紹介します。

〇 短夜をいくつも区切る余震かな ……八代市 山下しげ人

〇 原発は今の世の城崩れたる熊本城の声ぞきこゆる ……藤沢市 中村 喬

〇 「負けんばい」「がんばるけん」と熊本は力あわせて地震に耐える ……香川県 藤井哲夫

〇 これ以上倒るる家具も無ければと腹を括りてこの夜酒酌みぬ ……熊本市 高添美津雄 

〇 「ガレキ」とう言葉で括る淋しさよ私の記憶わたしの思いで ……さいたま市 伊達裕子
 
 6/6付朝日新聞一面に小さな記事が載っていました。
「仮設入居始まる 熊本」
 同県甲佐町に応急仮設住宅完成。一連の地震後初の仮設住宅・90戸だ。
 5日現在、16市町村で2,657戸の応急仮設住宅の建設が進んでおり、7月下旬には
 順次完成する予定。
  また、アパートなど「みなし仮設住宅」の入居も始まっている。

 被災地熊本の一日も早い「創造的復興」を願います。
 


 

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熊本地震 薄れていくニュース価値

2016-06-01 17:00:00 | 熊本地震

 熊本地震 
 薄れていくニュース価値

 頻発に起きていた熊本地震も、沈静化に向けて鳴りを潜めている。
地震に対する不安も少しづつ解消されていくのだろう。

 あれほど紙面を飾った地震関係の記事も日増しに少なくなっていき、
今朝(6/1)の朝日新聞は、熊本関連の記事は皆無である。

 もはや大きな動きがなければ、ニュース価値がないということなのか。 
 
まだまだ現地では不自由な避難生活を送らざるを得ない人たちが大勢いる。
熊本から遠く離れた関東の地では、ずーと昔の出来事のように
人びとの意識から遠のき、忘れ去られているような気がする。

 起こった現実だけを伝えるのが報道ではない。
 ニュースの掘り起し、甚大な被害を被り今なお立ち直れない人たちの姿を、
 倒壊した家屋をかたずけ、前に進もうとする人たちの姿を報道して欲しい。

 川内原発については、5/18付ブログ「大丈夫か川内原発」で少し触れましたが、
「川内原発停止要望」は、少数意見として世論を喚起するには至らなかった。
そして、地震が収束に向かい始めると、
「原発はやっぱり止めなくても大丈夫だった」
という既成事実だけが独り歩きしてしまう。
 
 「安全神話」はこうして徐々につくられ、
いつの間にか原発の危険性に注意しなくなってしまう。

 原子力ムラが作り出した安全神話という器に、
「既成事実」というオブラートと、
「既得権」と言う甘味をまぶしてしまえば
人間の感覚は麻痺してしまう。

 川内原発よ!!
 驕(おご)るなかれ!!
   どんなに科学の粋を集めた原発でも、
 自然の脅威やヒューマンエラーには、
 想定外の危険がいつもついてまわるのだ。
 

 

 

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熊本・大分地震

2016-04-17 18:00:00 | 熊本地震

 朝日新聞4/17付朝刊(東京版)は、地震の状況を次のように報じている。

一面。
  熊本・大分強震続発
  死者41人 9万2000人避難
  「本震」M7.3阪神級
   土砂崩れが国道を押しつぶし、崩落した橋、などを映したヘリによる写真を掲載。

 2面、3面もほぼ関連記事で埋められている。

   震源広がる 「経験則外れている」回数も急増
   北東・南の活断層に「影響も」
   南海トラフと地震「誘発低い」
    2面のヘッドラインは
次のように書かれている。
    ……被害は山間部も含め広範囲に及び、強い揺れが相次いだ。
    東隣の大分県でも地震が活発化している。
    いったい何が起きているのか。
    さらに東にある活断層への影響はあるのか。
          このヘッドラインは、気象庁地震予知課長・橋本徹夫氏の
          「今までの経験則から外れている」という会見を踏まえての
          表現だろう。
          14日に発生したようなM6・5規模の活断層型地震の後、それを
          上回る本震が発生した記録が存在しない。
    3面では、日本列島に散在する活断層に焦点を当て、川内原発と政府対応について述べ
    九州で起きた地震を多面的にとらえようとする姿勢がうかがえる。

   活断層 全国2000以上
       
陸域が震源となる活断層型の地震は、人が住む地域や交通網などの直下で起きることがある。
        このため、強い揺れや地表にできる段差で、地震の規模が海溝型地震ほど大きくなくても、                  
        深刻な被害が起きる恐れがある。                    

    川内原発 停止せず 政府『規制委が判断』
       
川内原発1、2は全国で唯一稼働している原発だが、規制委によれば
「川内原発を停止させる必要はな
 
       い」 と判断している。安倍政権は原発稼働の是非を政府判断で決めることを避け、
                     規制委の審査にゆだねている。これは責任逃れの丸投げで無責任と言われても仕方がない。
         共産党だけが次のように政府に申し入れている。
        「震源域が拡大している。新幹線や高速道も不通で、事故が起きた場合に避難に重大な支障が生まれ
        る」として予防的に川内原発を止めることを意思表示した。

    避難長期化備え 90万食を確保へ(政府対応)

   「経験則にはない」先の見えない地震と、止まらない原発は、私たちに新たな不安と
    このまま原発を停止しなければ、また新たな原発神話が作られてしまうのではないか
    と危惧するのは、私ばかりではないだろう。
                              (2016.4.17記)
 
                                     

 

 

 


   

 

 

 


 

 

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