雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

故郷の田園風景

2018-04-13 10:40:14 | 石仏・仏像・塑像‥

故郷の田園風景


 
さくらつつみの桜も、すっかり花をおとし、潮の引くように人波が消えていった。
今は、ウオーキングをする人や、
犬を連れた人たちがチラホラ静かになった遊歩道を散策している姿が見られます。
桜並木の向こう側に広がる田園の広がりが少しずつ春の色に変わっていきます。
山の色も川のせせらぎも、日一日と春色に染まっていきます。
川のほとりの堤防沿いに2㌔ほど続く桜並木のほぼ真ん中あたりにこんな文章が刻んである。
 
 農村の生活とは
 かくも忙しくめずらしく
 おもしろく
 活気があるものなのか
 田園に広がる空は
 かくもあざやかに美しく
 変化するものなのか
 蒼々とした冬の空
 横たわる雑木林
 枯れた葉のざわめき
 自然とはかくも変化にとみ
 詩情に満ち満ちた
 ものなのか
           森田 茂

 

森田茂氏は洋画家で、文化勲章受章者でもあり、名誉市民でもある。
画家の感性が切り取った農村の風景だ。
絵具をキャンパスにたたきつけるような画法の中に、重厚で奥の深い作風は一見の価値がある。
絵の中に物語性を追求した作風が好きだ。
         
             

 参考作品「黒川能(熊野)」                           黒川能(知盛)
      (2018.4.11記)  (石仏・仏像・塑像等№4)
 

 

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「おなで石」のご利益は

2017-09-18 08:30:00 | 石仏・仏像・塑像‥

おなで石
 川治温泉の旅館に泊まった。
 宿泊した時の習慣として、翌早朝は必ず周辺の散歩に出かける。
 清流の音を聞きながら、男鹿川の遊歩道散策。
 そこでこんなものを見つけた。
 これは、観光目的ではなく、土着信仰の一種なのだろう。
 だから、観光パンフにもあまり掲載されいてない。

 「霊石」としたところが「まじめ」「しんけん」で、どこかユーモラスです。


小さな社に奉納された「絵馬」。
赤い腰布 長い髪 上半身裸で担ぐ人の胸は膨らんでいます。女性ですね。
なにを担いでいるのでしょう。

  文面は次のように読める。
会津のみちのく・
川治のおなで石神社の由来
今昔より壱千〇前に
おなで石神社は根生を祭りて
病気
子供の無い〇又は、

結昏縁の薄い方に援(たす)けたり
             伈仙(しんせん) ㊞
 〇は判読不明。世俗を超越した能力を持つ人(仙人) 

小さな社の下には、写真のようなものが数多く奉納されていました。
陰石と陽石。
真ん中の赤い霊石が比較的新しいもののようでした。
土着信仰として今も生きているのだなと感じました。

       (2017.9.17記) (石仏・仏像・塑像№3)

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石仏の表情

2016-11-14 21:23:15 | 石仏・仏像・塑像‥

坂東市・延命寺の石仏

                  境内の片隅に忘れ去られたように鎮座する
                
   

     よくみると…… 威張っている
     

     
     鼻の下がかけているのに笑っている
     
       
        もっとふくよかに笑っている
    
    
                   少し首をかしげて
                          幸あれと物も言わずに
                     笑顔が語りかけている

      


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少し不機嫌な顔

2016-11-06 15:45:15 | 石仏・仏像・塑像‥

少し不機嫌な顔
        (石仏・仏像・塑像…№1)
高台から下を見ている後ろ姿 逞しい身体だ



前に回ってみると 何かを見ている。見下ろしているという感覚ではない。
(タイトル・なんて読むんだろう)


不機嫌な顔+憂い顔
突き出た下唇が印象的だ。

  スポーツで鍛えた体・下半身を使うスポーツかな
それにしても、表情と視線が気になり、しばし立ち止まって見とれていました。
(茨城県坂東市・旧猿島町に設置 野口政子氏制作・寄贈とあります)

 

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