せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

新春読書

2010年01月01日 | インてリア

初詣先では、今年はお能が披露された。
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引いたおみくじは、なんと生まれて初めての大吉の次に珍しいというモノ。
神社では、それを引いた人には無償で配られるというお守りを頂いた。手渡してくれた巫女さんの神妙な顔つきに、こちらも気が引き締まったりして。今年は心して取り組んでということかな。

さて、お正月のお楽しみの一つ。
大好きな作家の小説を読むこと。

ミステリーなので一気に読む。徹夜することもある。
うまい具合にここ数年、この作家は12月に新刊を出す。

新聞広告等で発刊が案内されるので、本屋に寄った際に購入しておき、仕事も料理も掃除もしない正月休みに集中して読むのである。

日頃から読書はするが、小説を読む時間まではない。月極めで送られてくる専門書が数冊平積みのまま、加えて仕事関係や持っている資格に関係する本はどんどん机の目の前に並べられ、またやアート芸術書も時間があれば眺めるし、で結局娯楽の読書時間がないのだった。

でも、人間それでは潤わないと思う。
そこで、夏と冬の日常生活から解放される時間に当てている。

特に冬は、私の読書には合っているなと思う。ミステリーのこわさが寒さと合うのかもしれない。

ミステリーとは言え、気に入っている理由は、専門職の女性が社会に出て遭遇する課題とその乗り越え方が出てくるから。セクハラに、公私の両立、人間関係の複雑さと駆け引き、そして何より信念を貫いた行動をとることの難しさと実行する力や情熱、これらが織り交ぜてあるので、参考になり励まされるのだ。

面白いことに、初対面から気の合う友人(男性)が同じ小説を気に入っていたと言う辺りも、このシリーズ独特の魅力か。

余談、、、
昨年の暮れには、吊り広告や新聞などで、新刊の広告を見かけなかったので、今年は発行なしかとあきらめていたお気に入りのシリーズ。家人にそのことを話すと、本屋に平積みされていたと言う。慌てて調べてみると発刊されていた。危ない危ない。口に出して良かった。このまま本屋に出向かなかったら、私の毎年の楽しみが見送られていたかも。

余談の余談、、
アマゾンで本を購入すると、その作家の新刊や関連情報を常に知らせてくれる。それは便利でもあるが、うっとうしくもある。しかし大好きな作家の新刊を見逃すのはつらい。そもそも娯楽書はたいていの本屋で購入出来るので、アマゾンを利用していなかったのだ。今後利用すべきか、悩むところ。