せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

「脱・グローバル論」読書中

2013年08月13日 | まちづくり

私の取り組み、森と樹と建築を繋ぐことは、、、内向きなので、脱グローバルとも言える。
また創設しようとしている『森林通貨』の概念は国土内の循環システムなので鎖国に近い。

雇用を産み出すには、もうこれしかないんじゃないか?という極論でもある。
外国も外国人も好きですから誤解のないように。

もっと、足下を見よう!というのが自分への戒めであり、提案。

それでも、国の政策も、マスメディアもグローバル化!を叫び、
また都心で生活していると溢れる物に、フッと我を失い、
別にこのままの便利快適な都市生活で良いんじゃない?と
気持ちがぐらぐら~と揺れる訳です。

そう、自分がピエロに見えてくるってやつです。
それでも、それでも、湧き上るモヤモヤを抱え、そこにこの「脱・グローバル論」の本。

「持続な能なビジネスを、、もう一度国内に拠点をもどしてやっていきたいというふうに考えるセンスのいい経営者が、(中略)いる。」(平川克美氏)

「センスのいい経営者」

そうそうこの響き~が今の私には必要です。

「居場所と出番がある社会」って良い言葉だと思いますけど(中略)どうやって誘引していくのか。その回路が見えないというのが、この社会の問題なのかなぁと。」(中島岳志氏)

そうそう回路を考えてるから迷路に入る。

自分の思考の確認作業に、にやにやとしていたのでした。

講談社から出ている「現代ビジネス」主催のシンポジウムをまとめたものですが、
この先もかなりにやけながら読みそうな予感です。


保育園の音環境

2013年08月13日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

今日は、保育園の吸音材設置テストのことを法人さんを伺って許可頂いた。

これから、吸音パネルの試作と、実験が始まる。

お忙しい中時間を作って下さった保育園の先生方には感謝!

また、園の給食もお昼に頂き、ごちそうさまでした。

午後には、研究者の明治大学のU先生のサテライトオフィスに伺って、研究メンバーと合流し、具体的な作り方と、面積計算、吊るし方などの検討を行う。

一つ、夏の宿題が進んで嬉しい、笑。

保育園の音環境の指針は特に日本の建築の法的な基準は存在しない。

実際には園児の声で、保育士さんは非常に過酷な状況(工場内の騒音に等しい園もあるとか)にある。

ということを、私は母校熊本大学のK先生の講演で数年前に聴いた。

先生は、音環境改善に取り組む第一人者。

私は、その話しを伺ってから、ずっと気になり、設計した保育園の環境を少しでも良く出来ればとの想いから、先生の研究室を訪問。

実際に残響時間を測定し、数値の高い室を改善することに。

新しい取り組みにワクワクです。

K先生お勧めのポリウールという材を使ってメッシュ布でくるみ、そこにこども達に絵を描いてもらったらな、というのが私のアイデァ。

天井吊りなので、ホコリが溜まったら洗濯が出来ると良いな。というメンテの感覚と、どうせなら楽しくしたいというもの。

そして気になる費用ですが、今回は先生方が研究費をゲットされたタイミングだったので、試作品はつくって頂けることに!ラッキーです。

この流れで、良いものが出来、良い環境になり、研究成果もあがれば最高です。

これから、研究室の学生さんには協力な戦力になって頂きます。こちらも心強いです。