せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

建築と器の関係

2015年03月07日 | 季節感のある暮らし


器との出会いは、一期一会。
焼き窯を訪れるのは、本当に楽しい。

建築のものづくりもそうだけれど、器も一つとして同じものがない。
形が似ていても、デザインは近くても、、、

その時の焼き具合で、微妙に変わるなんとも言えない味わい。
焼き釜を訪ねた時に、ハツとする出会いがあると、気に入つてオーダーもします。

先日訪れた御船窯で驚いたのは、いろいろな作風があること。

↑野菜柄が可愛らしい

これまで訪ねた窯は、それぞれの器が持つ特徴に、統一感を感じて来ました。

何が本軸なのかなぁ、、、、と不思議に思い、尋ねたら、
実は3人の作家さんの窯だつたのです。なるほど〜、それでいろいろと焼き方があるのね。

熊本では白が美しい天草陶器が有名です。熊本に戻り天草の窯元は訪ねました。

今回の熊本の御船窯は、実は知りませんでした。
地元より遠方からの来訪者が多いくらいだそうです。

山の上にひっそりと、遠方は五木村から移築された古民家の中で、出会いを待つ器たち。
目移りしてしまいました。

いつも必ず一品は買うのですが、今回はまた訪れる予感があり、、、
(実はとても好みのものがありました、うふふ。全部欲しいくらい。
懐が暖かくなってからでしょうか、笑)

前置きが長くなりました。
建築で使う器と言えば、そう手洗鉢。今回は、柄物。白、焼締め、青瓷と種類が豊富で
排水口の金物をつければ、どれもすぐに使えそうです。
ゴメンなさい。お料理の発想ではなくて。。。



ご相談したところ、深さを調整したり、大きさも自由に制作頂けるとのこと。
掃除がしやすいようにシリコンコーティングをして納品されるそうです。
事例も幾つかみせて頂きました。

窯元のご主人とは、柄か?色か?という話になり、、、
建築は地(背景)と考える私としては、遊び心で柄もありかなぁ、
いややはり、シンプルが良いかなぁ、とワクワクしてしまいます。

お皿はお料理により、出番のある時とない時がありますが、手洗鉢は毎日使うもの。
少しの予算アップでお気に入りの雰囲気を実現できるので、オススメアイテムです。

設計例はこちら、建主さまのご親戚が自らつくられたもの。
愛らしい柄が、ヒノキの床と漆喰壁に映えます。



落として割る心配もなし。芸術を生活の中に取り入れるチャンスでもあります。
以外と簡単にできるプチリフォームにも。

写真アップした器が気になる方は、ぜひ熊本の御船窯をお尋ねくださいね。(事前連絡がベター)
作家さんの詳しい情報は、熊本伝統工芸館のHP情報をどうぞ。
http://kumamoto-kougeikan.jp/kougei/cn7/cn36/pg412.html

御船窯の方には、写真撮影を許可いただき、ありがとうございました!