せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

コロナ対策の設計方針が決まり、いよいよ、店舗改修の工事始まる。

2020年06月15日 | A08設計監理_東京都R店舗改修工事
緊急事態宣言解除前から、
Web打合せで、ご相談に乗ってきた
コロナ対策のための店舗の改修工事

これまで、多くの方がセミナーに訪れていたため
広かった玄関ホール。
クローゼットも、たっぷりとってあった入り口です。

しかし、今後は、予約の方のみ、
店舗に上がって頂くように
営業形態を変えていかれるとのこと。
蜜を避けるためです。

今後は、セミナーは、オンライン開催だそうです。

今回の新型肺炎の世界的広がりから、
様々なことが見直されていますが、

店舗営業の運営の在り方まで、
影響を及ぼす自体となっています。

メールなどでもらっていた写真で確認していたところを
宣言解除後に、現調(現地で測定すること)し、
まずは、現況図を起こします。



対面で近づいて会計をするところには、
ガード設置など、備品対応も必須。

そして、このような事態なので、状況はどのように変化するか分かりません。
そこで、工事箇所を最小限にできるよう

当初、すべての造作家具やカウンターを
撤去したいというご要望を

「いえいえ、待って、一部再利用し、
解体を最小限にしましょう!」

と、提案させていただきました。



そうすることで、
工事金額も工期も抑えられます。

そして、それができるのも、
家具などに、無垢の木を使っていらっしゃったからこそ!
なのです。

撤去する家具の扉も木材なので、再利用します。



ここで、日本の建築に話が飛びます。

日本の古民家など、調査すると
再利用の木材が結構あります。

解体した後、木材を取っておいて、使うのです。
どこで、どう切っても、使える!!!

本物の木だからできることですね。

そう、日本のもったいない精神と物を大事にする力。

さらに、木には、、、神が宿る!?

木の主(ぬし、あるじ)が柱=神さまの単位ですからねぇ。

私自身も日本の木のものづくりに出会っていなかったら、
どんどん、壊して、どんどん造れ!派
になっていたかもしれません、笑。

そんな訳で、再利用できることが分かると
依頼主さまも、喜んでくださいました。

忙しい大工さんも数日で済みそうと、
準備する施工店さんも、ほっ。

本来なら、工事金額も、工事期間も長い方が
利益は上がるのに、、、

とにかく職方の確保が大変な、昨今ということで
むしろ、喜ばれるという矛盾。

三方良しになったかな!?

いろいろと、工事の事情も変わってきていまね。

今後も、コロナ対策、、、行っていきます。

この工事には、その他の部分の続きがあるので、
そのお話は、また、明日。