森見登美彦著、『宵山万華鏡』、読了。
前作『恋文の技術』が出たのもついこの間のような気がするのだけど、もう新作が発売されたよ。
今年のモリミーは働き者だなぁ。
朝日新聞でも連載してるしね(一週間に一回ぐらい載ってないけど。笑。)。
あまりにも前作との発刊期間が短かったので、もしかしたら『竹林と美女』的なお茶を濁すような作品?と思いきや、全然そんなことはなく、『宵山万華鏡』、傑作でした。
幻想小説とはこのような作品をいうのではないでしょうか(違うかもしれんけど)。
祇園祭宵山の京都を舞台にしたお話です。
たった一晩の間に起こる怪異が幼い姉妹、ひたすら頭の固い男、馬鹿騒ぎが好きな大学生、老画家の姪、画商などの視点で語られるのですが、同じ怪異のはずなのに、語るものの違いによって呆れるぐらい馬鹿馬鹿しかったり、背筋がぞっとするほど恐ろしかったり、にやけるほど楽しかったり、まるで別のことのように思えるのだからアラ不思議。
まさにこれぞ万華鏡!!
自分は非常に面白く読めましたが、集大成というほどではないにしても、著者の他の作品と微妙にリンクしているので、いきなりこれから読んでもワケがわからないかもしれません。
せめて『夜は短し歩けよ乙女』ぐらいは読んどいた方がいいかなぁ。
まぁ出版順に読んでいく方がよりいいんでしょうけどね。
それから、他にも同じことを思った人がいるかもしれませんが、自分は本書を読んでいて、あるアニメ映画を思い出しましたよ。
騒がしくも賑やかなお祭りの日を舞台にした、永遠に繰り返される美しい夢・・・。
といったらわかりますか?
前作『恋文の技術』が出たのもついこの間のような気がするのだけど、もう新作が発売されたよ。
今年のモリミーは働き者だなぁ。
朝日新聞でも連載してるしね(一週間に一回ぐらい載ってないけど。笑。)。
あまりにも前作との発刊期間が短かったので、もしかしたら『竹林と美女』的なお茶を濁すような作品?と思いきや、全然そんなことはなく、『宵山万華鏡』、傑作でした。
幻想小説とはこのような作品をいうのではないでしょうか(違うかもしれんけど)。
祇園祭宵山の京都を舞台にしたお話です。
たった一晩の間に起こる怪異が幼い姉妹、ひたすら頭の固い男、馬鹿騒ぎが好きな大学生、老画家の姪、画商などの視点で語られるのですが、同じ怪異のはずなのに、語るものの違いによって呆れるぐらい馬鹿馬鹿しかったり、背筋がぞっとするほど恐ろしかったり、にやけるほど楽しかったり、まるで別のことのように思えるのだからアラ不思議。
まさにこれぞ万華鏡!!
自分は非常に面白く読めましたが、集大成というほどではないにしても、著者の他の作品と微妙にリンクしているので、いきなりこれから読んでもワケがわからないかもしれません。
せめて『夜は短し歩けよ乙女』ぐらいは読んどいた方がいいかなぁ。
まぁ出版順に読んでいく方がよりいいんでしょうけどね。
それから、他にも同じことを思った人がいるかもしれませんが、自分は本書を読んでいて、あるアニメ映画を思い出しましたよ。
騒がしくも賑やかなお祭りの日を舞台にした、永遠に繰り返される美しい夢・・・。
といったらわかりますか?