続きです。
先日の記事に書いたことは、疑問の出発点を「食べ歩きブログの管理人は岡田なのかどうか?」ではなく、「岡田はなぜ自分が生きていることを溝口に知らせなかったのか?」にすれば、比較的容易に作品から読み取れることです。
しかしその先、「なぜ毒島は溝口を直接罰しようとはしなかったのか?」という疑問の答えは作中にはありません。
想像の翼を広げる必要があります。
毒島は裏切ったのが岡田ではなく、溝口であることを知っていました(この前提に異を唱える方はさすがにいませんよね、、、いるのかな?)。
溝口が裏切ったことを知っていたのであれば、指を詰めるなり、歯をたたき折るなり、ドラム缶に詰めてコンクリを流し込んで東京湾に捨てるなり、溝口に直接制裁を加えればいいですよね。
それをしないということは、それなりの理由があったからだと考えられます。
その理由が何であるにせよ、極めて強固なものであることは間違いありません。
例えば、何となく気に入っていたから、そんな薄弱な理由だとは考えられない。
仮に気に入っていた奴が自分のことを裏切ったら、毒島はいつも以上に凄惨なやり方で裏切り者を罰を与える、そんな気がします(毒島ってそういうキャラクターですよね?)。
なぜ毒島は溝口を直接罰しようとはしなかったのか、前述の通り作中に答えはないので想像するしかないのですが、例えば、溝口が毒島の生き別れた弟であったのならば、毒島が溝口の裏切りを見逃しても不思議はないかもしれません。
伊坂作品ではしばしば血脈が重要視されますからね。
ただ、唐突に溝口が毒島の生き別れの弟だと明かされてもさすがに読者が納得しないでしょう。
ではこういうのはどうでしょうか。
昔、毒島は溝口に大きな借りを作っていた、だから溝口を直接罰しなかった。
大きな借り、例えば溝口に命を助けられたことがあったら、毒島が溝口の裏切りに目をつぶっても不思議はない気がします。
しかしこの仮説には一つ大きな穴があります。
それは肝心の溝口が毒島に対して貸しを作っている気配が一切ないということです。
仮に溝口が毒島の命を助けていたら、当然溝口はそのことを知っていて、溝口の性格的にそのことを第三者に自慢しないということはないように思われます。
溝口は毒島の命の恩人であるが、溝口自身はそのことを知らない、そんなアクロバティックなシチュエーションってありえるのでしょうか?
ないことはない、ですよね。
おあつらえのエピソードが二つあります。
溝口がアドバルーンにぶら下がって空を飛んだエピソードと、溝口が殺し屋5人を返り討ちにしたエピソードを掛け合わせればそのシチュエーションは実現可能です。
その考えから書いたのが『あるマンションの一室で』という二次創作作品です。
この作品を読んでもらったら、毒島がなぜ溝口を直接罰しないのか、理解してもらえると思うのですが、どうでしょう?
先日の記事もそうですが、今日の記事もロジックに何かしら破綻や飛躍があったら指摘してもらって構いません。
むしろ歓迎です。
その指摘が正しければ間違いを修正し、考察がより真実に近づく、そう自分は考えます。
よろしくお願いします。
先日の記事に書いたことは、疑問の出発点を「食べ歩きブログの管理人は岡田なのかどうか?」ではなく、「岡田はなぜ自分が生きていることを溝口に知らせなかったのか?」にすれば、比較的容易に作品から読み取れることです。
しかしその先、「なぜ毒島は溝口を直接罰しようとはしなかったのか?」という疑問の答えは作中にはありません。
想像の翼を広げる必要があります。
毒島は裏切ったのが岡田ではなく、溝口であることを知っていました(この前提に異を唱える方はさすがにいませんよね、、、いるのかな?)。
溝口が裏切ったことを知っていたのであれば、指を詰めるなり、歯をたたき折るなり、ドラム缶に詰めてコンクリを流し込んで東京湾に捨てるなり、溝口に直接制裁を加えればいいですよね。
それをしないということは、それなりの理由があったからだと考えられます。
その理由が何であるにせよ、極めて強固なものであることは間違いありません。
例えば、何となく気に入っていたから、そんな薄弱な理由だとは考えられない。
仮に気に入っていた奴が自分のことを裏切ったら、毒島はいつも以上に凄惨なやり方で裏切り者を罰を与える、そんな気がします(毒島ってそういうキャラクターですよね?)。
なぜ毒島は溝口を直接罰しようとはしなかったのか、前述の通り作中に答えはないので想像するしかないのですが、例えば、溝口が毒島の生き別れた弟であったのならば、毒島が溝口の裏切りを見逃しても不思議はないかもしれません。
伊坂作品ではしばしば血脈が重要視されますからね。
ただ、唐突に溝口が毒島の生き別れの弟だと明かされてもさすがに読者が納得しないでしょう。
ではこういうのはどうでしょうか。
昔、毒島は溝口に大きな借りを作っていた、だから溝口を直接罰しなかった。
大きな借り、例えば溝口に命を助けられたことがあったら、毒島が溝口の裏切りに目をつぶっても不思議はない気がします。
しかしこの仮説には一つ大きな穴があります。
それは肝心の溝口が毒島に対して貸しを作っている気配が一切ないということです。
仮に溝口が毒島の命を助けていたら、当然溝口はそのことを知っていて、溝口の性格的にそのことを第三者に自慢しないということはないように思われます。
溝口は毒島の命の恩人であるが、溝口自身はそのことを知らない、そんなアクロバティックなシチュエーションってありえるのでしょうか?
ないことはない、ですよね。
おあつらえのエピソードが二つあります。
溝口がアドバルーンにぶら下がって空を飛んだエピソードと、溝口が殺し屋5人を返り討ちにしたエピソードを掛け合わせればそのシチュエーションは実現可能です。
その考えから書いたのが『あるマンションの一室で』という二次創作作品です。
この作品を読んでもらったら、毒島がなぜ溝口を直接罰しないのか、理解してもらえると思うのですが、どうでしょう?
先日の記事もそうですが、今日の記事もロジックに何かしら破綻や飛躍があったら指摘してもらって構いません。
むしろ歓迎です。
その指摘が正しければ間違いを修正し、考察がより真実に近づく、そう自分は考えます。
よろしくお願いします。