この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

出来ればドイツ語をしゃべって欲しかった『ジョジョ・ラビット』。

2020-02-03 23:42:42 | 新作映画
 ローマン・グリフィン・デイヴィス主演、タイカ・ワイティティ監督、『ジョジョ・ラビット』、2/2、Tジョイ久留米にて鑑賞。2020年8本目。


 少し遅くなりましたが、ネットでの評価が非常に高い『ジョジョ・ラビット』を観てきました。
 ちょっと受け入れられないものがありました。

 第二次世界大戦末期のドイツが舞台のお話です。
 ドイツが舞台のお話ですから、主人公の空想好きな少年ジョジョを始めとして主な登場人物は全員ドイツ人です。
 でもそのドイツ人を演じるのはサム・ロックウェルやスカーレット・ヨハンソンなど英語圏の役者なのです。
 当然しゃべるのは英語です。

 そういう映画ってよくありますよね。
 よくありますよね、と言ってる割にはトム・クルーズ主演の『ワルキューレ』(未見)ぐらいしか思い出せないのですが、たぶんまだあったはずです。

 『ワルキューレ』でドイツ人が英語を話すのはわからないでもないです。
 トム・クルーズに全編ドイツ語でしゃべろと言うのは無理な話だし、作中の言語を英語にした方が客も呼べるのでしょう。
 自分も別段ドイツ語が堪能というわけじゃなし、それは英語も一緒なので、作中の登場人物が英語をしゃべろうがドイツ語をしゃべろうが大きな違いはありません。

 しかし、、、それらを踏まえた上で言わせてもらうと、『ジョジョ・ラビット』では登場人物にはドイツ語をしゃべって欲しかったです。
 だって、終盤、アメリカ兵に捕らえられたジョジョが「僕はあなたたちの言葉がわかりません!」って英語で叫ぶシーンがあるんだもん。
 あのシーンを観ながら、じゃあアメリカ兵は何語をしゃべっているの?ってつい思ってしまいました。

 流さないといけないことだというのはわかります。気にしちゃいけないことだということもわかる。
 でも気になっちゃったんだもん、悪いけど。

 『ジョジョ・ラビット』は戦争や人種差別の愚かさを描いた反戦映画として、また一人の少年の成長物語として良く出来ているとは思いますが、個人的に一番頭に残ったのは「あのアメリカ兵は何語をしゃべっているの?」という疑問でした。
 まぁ自分みたいな、どーでもいいことが気になる人には薦められませんが、そうでないという方は感動出来る一作だと思います。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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