この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

2020年の1位かもしれない『サヨナラまでの30分』。

2020-02-09 21:36:10 | 新作映画
 萩原健太郎監督、新田真剣佑主演、『サヨナラまでの30分』、2/8、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2020年9本目。


 Perfumeのコンサートが始まるまで午後の時間が丸々空いていたので、映画を観に行くことにしました。
 さて何を観るか?
 観に行く映画館は割引チケットが使えるキャナルシティ一択で、何を観るかは少し迷いました。
 『犬鳴村』や『バッド・ボーイズ フォー・ライフ』はどうもピンと来なくて、、、時間的にちょうどよかった『サヨナラまでの30分』の予告を見たら何か引っかかるものがあって観に行くことにしました。
 観に行って大正解。
 年間ベスト級によかったです。

 一言で言えば音楽劇版の『ゴースト』です。
 デビュー直前で事故死してしまったミュージシャンがあることが切っ掛けで就活生の主人公に憑りつくことが出来るようになって、というプロットだけ聞くと、何だか安っぽい映画のように思うかもしれませんが、本当に丁寧に作られていて、良く出来ているんです。
 例えば死んでしまったミュージシャンは「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖の自信家で、一方就活生の主人公はというとコミュニケーション能力に欠けるいわゆる「陰キャ」なのですが、ミュージシャンが憑りつくと主人公が文字通り「別人」になるんですよね。
 演じる北村匠海が本当に上手い。
 ただ演じるのが上手いというだけでなく、ミュージシャンなので歌も上手くなければいけないのですが、こちらも本当に上手くて、、、鳥肌が立つほどでしたよ。

 基本的に自分は重箱の隅をつつくタイプで、作品の瑕を必要以上に捉えがちなのですが、この作品に関してはそれが出来ない、、、ストーリーも役者の演技も音楽も作品の雰囲気も撮影も何もかもがよかったです。
 2020年が始まって二ヶ月足らずですが、年間一位候補であることは間違いありません。
 絶対的にお薦めです。


 お気に入り度★★★★★、お薦め度★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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