この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

問題がいっぱい『魔女がいっぱい』。

2020-12-06 18:04:02 | 新作映画
 アン・ハサウェイ主演、ロバート・ゼメキス監督、『魔女がいっぱい』、12/5、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。2020年31本目。

 2020年はコロナの影響で多くの映画の公開が延期になりました。
 そのため2021年は例年以上の大作映画の公開ラッシュが予想されます。
 その一方で2020年内に公開された、もしくは公開される大作映画もあります。
 『TENET テネット』や『ワンダーウーマン1984』などは2021年に公開すればより多くの興行収入が見込めるが、新作映画に飢えている映画ファンのためにあえて2020年に公開されることになりました。
 自分はこの『魔女がいっぱい』もそんな一本なのかと思っていたのですが、実際観てみると、あれ、ちょっと違うのかな、と疑問符が付きましたね。
 この映画、2021年に公開されたら、公開ラッシュの波に飲まれて誰も観に行きそうにないから2020年の間に公開されたのでは?と思っちゃいました。

 見所がまったくないわけではないんですよ。
 アン・ハサウェイの怪演は一見の価値あります。
 たぶんこのグランド・ウィッチを演じるのってすごく楽しかったんだろうなぁって思います。
 そんなオーラがスクリーンから伝わってきました。
 しかしそれ以外でこれといって見所がない・・・。
 CGによるネズミたちもよく動くけれど、これならゴア・ヴァービンスキー監督の『マウス・ハント』の方がはるかに出来もよく、笑えたような?

 脚本も感心しなかったですね。
 作中、主人公のおばあちゃんが何度も咳き込むんですよ。
 あれ、おばあちゃん、何かの病気なのかな?と思わせておいて、特にそのことに関して伏線回収なども無し(何か見落としてるんですかね?)。
 
 一番どうかと思ったのは、魔女によってネズミになった主人公たちが人間に戻りました、めでたしめでたし🎵ではなく、主人公たちはネズミのままウイッチハンターになりました、めでたしめでたし🎵っていうオチですね。
 確かにそのオチは予想外ではあるけれど、予想外のオチであればそれでいいってもんじゃないですよね。
 果たして観た人のどれぐらいが主人公たちが人間に戻らなくてよかったって思えるんでしょうか。
 そのオチではまずいって誰か止めなかったのかな、、、まぁ原作がそうなのかもしれませんが。

 ついでに言っておくと主人公はウィッチハンターになるのですが、武器は相変わらず人や魔女をネズミに帰る薬「ネズミニナール」だけなんですよ。
 最初はたまたま上手く行ったけれど、毎度毎度その薬を飲まされるほど魔女も馬鹿ではあるまいに、と思うのですが、魔女は揃いも揃って馬鹿なのか。

 まぁいろいろ厳しめに言っちゃいましたが、アン・ハサウェイを目的に観に行くのはアリかもしれません。
 その彼女もつるっぱげで肌にはぶつぶつがあり、手には三本、足には一本しか指がありませんが。

 お気に入り度★★☆、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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