けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

枕詞

2009-12-06 23:01:02 | football
書いてる流れのどこかで、昨夜のアルメリア戦の内容に触れる可能性があるかもしれません。試合を未見で、まだ情報を遮断しておきたい方はご注意を。

マルセイユ戦、召集選手
発表になっていたので、まずはこちらから。

GK:イケル、デュデク、アダン
DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ、アルビオル、ガライ
MF:ガゴ、ディアラ、ラス、ドレンテ、シャビ・アロンソ、ファン・デル・ファールト、グラネロ
FW:ラウル、クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、イグアイン

全部で20人。鼠径部を痛めているカカは間に合いませんでした。ルート、グティ、メツェの、最近離脱している選手たちも誰一人戻っては来られず。実質、元気な選手全員でマルセイユに行く、ということになります。


枕詞
火曜日にマドリーが試合をするマルセイユのホームスタジアム、スタッド・ヴェロドロームを、MARCAは「el infierno de Marsella」と形容します。地獄のマルセイユ、地獄のヴェロドローム……昨シーズンアトレチコがいろいろと揉め事に巻き込まれたので、そんな形容の仕方なんだろうと思います。


日曜のトレーニング
土曜の試合から一夜明けて、それでもいつもどおり10時半からバルデベバスにてトレーニング。負傷でアルメリア戦を欠場したグティ、ルート、メツェ、カカに加え、この日はシャビ・アロンソとイグアインも室内での調整へ。シャビ・アロンソが試合中に何かあったか覚えてませんが、イグアインは確か試合終了近くに、足首にかなりキツいタックルをくらっていたので、そのケアのためかなあ……。とはいえ、上記の通り2人ともマルセイユ行きのリストに載りました。イグアインは、タックルの後の残りわずかの時間もピッチ上に残ってましたし、見た目のエグさほど重いものではなかったようです。

バカな……

2009-12-06 08:55:08 | football
最近かなり本気で思うことがあります。
ハポンにおいてリーガ・エスパニョーラの放映権を独占しているにもかかわらず、レアル・マドリーの試合をライブ放送せず(バルサとの比率も知らせてやろう)、意図的にレアル・マドリーの人気をそいで損失を与えている某社に、あなたの黒い圧力でもかけてくれませんか。
って、フロレンティーノ・ペレス様にでもメールを送ってやろうかと。

以下、コパ・デビス制覇を喜ぶスペイン代表の皆様の下に、本日の試合について書いてあります。



ベルダスコはサッカーのスペイン代表ユニ着用(本物?)






09/10 Liga Espanola 1a division Jornada 13
Real Madrid C.F. 4-2 U.D. Almeria

マドリーの得点:セルヒオ・ラモス(30)、イグアイン(72)、ベンゼマ(82)、クリスチアーノ・ロナウド(83)
アルメリアの得点:ソリアーノ(58)、カル・ウチェ(62)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、アルビオル、アルベロア
MF:シャビ・アロンソ(87、ドレンテ)、グラネロ、ファン・デル・ファールト(62、ベンゼマ)、マルセロ(83、ディアラ)
FW:クリスチアーノ・ロナウド(最後のあたりでいなくなる)、イグアイン

ある意味面白かったというか、マドリーらしい試合展開というか……。
中盤の底にシャビ・アロンソ、左にマルセロ、右付近にグラネロ、真ん中付近にVDVを配置。トップにイグアインとCロナウド。だと思われます。
前半、とにかくボールがよく回る。人が良く動いて、それでボールが良く回っている、という感じです。ボールの配球役がいてそれを待ってる人がいるというのではなく、ボールが動く位置に誰かが動いているというか。グラネロやラフィ、マルセロ、Cロナウド辺りの、縦の動きが大きいというか、移動範囲が大きいというか。これはカカが居る時と居ない時との違いなのかな。うーん、うまく説明できませんが、とにかく良かったです。
そんな感じで開始から試合を支配していくマドリーは、バタバタするアルメリアディフェンスに対し、一気呵成に攻め込んでおりました。そして惜しいシュートが次々に、次々と、次々……誰か決めろって。イグアインはもちろん、2トップ片割れであるCロナウドも積極的に狙うし、ラフィもグラネロもマルセロも打つのですが、これがなかなか決まらないのでした。結局先制点になったのが、右サイドにいたCロナウドのパワフルなクロスからセルヒオ・ラモスのパワフルなカベッサ。ラモスのバク宙久しぶりに見た気がする。
ここまでかかった時間が約30分。もちろん得点が入ればいいんですが、もっとこうボコボコと畳み掛けておかないと。どーせ後半になれば動きが落ちるんだし、決めるときに決めておかないと流れが変わっちゃうこともあるんだし。

というのを地で行く展開になるのでした……。

後半、立て直してきたアルメリアに、やっぱりペースが落ちたマドリー。アルメリアのカウンターの回数が、前半に比べるとはるかに増えています。前半からそうでしたが、カウンターでボールを通されそうになるのを、セントラル2人が彼らの能力で抑えているような状態。中盤の底はシャビ・アロンソだけだし、ラテラルは高い位置だし、一気にボールを運ばれると人が少なくて非常に危険です。シュートを打たれ、イケルがパラドンするも、結局失点。1点目はソリアーノのシュート、シュートコースに入ったアルビオルに当たったかな?ちょっとわからない。いずれにしろシュートはイケルの手の届かないところへ。2点目はCKからカル・ウチェに決められる。
「決めておかないと」の法則どおり、見事に逆転まで許してしまったマドリーは、試合開始当初のリズムを取り戻せず、思うようにいかない展開に焦れて可能性の薄いミドルを連発したりと、ますます悪い流れに。控えの選手も焦っているのか、ドレンテはボールボーイ代わりに、ラインを割ったボールを取りに行く……。
で、どこで流れが切り替わったのかはわかりません。ベンゼマが入ったからかな、とも思うのですが、入った後特に何か良かったようなこともなかった気がする。アルメリアのペース・集中力が落ちたってことかなあ。ともあれ、ミドルの宇宙開発だろうとなんだろうと、攻め続けたことで、ようやくマドリーの次のゴールが決まります。困った時にゴールをするのはイグアイン、マルセロからのクロスを受け、切り替えしながらDFを交わしてのゴールでした。これで同点。逆転になったベンゼマのゴールは、Cロナウドのペナルティが止められたのを押し込んだものでした。ペナルティ自体は、Cロナウドが「倒れます~」って感じで倒れてもらったもので(アルメリアのGKディエゴ・アウベスはボールに行っていたと主張)ちょっと微妙ですが、最近不運続きだったベンゼマには良かったんじゃないかと思います。実際、その後残り時間のベンゼマの動きは、妙に元気になってた。トリッキーなプレーも披露するし、ボールをしつこく追い掛け回し、かなり下がって守備もする。ま、やるなら普段から……。
4点目は、ペナルティを外した時には頭を抱えていたクリスチアーノ・ロナウドが、速い展開の攻め込みからゴール。「久しぶりに決めたよ!皆、見て見て!脱ぐから!脱ぐから!」ってな感じで、タルヘタ・アマリージャを食らったCロナウドは、ロスタイムに入るか入らないかという頃に、ボールがないタイミングで相手選手の脚を蹴り飛ばし…っていうか、報復ですね。これでもう1枚アマリージャ頂戴しまして、退場。「クラブは取り消しを求める」とかそんな話もできないくらいあまりにも明確な警告、退場で、如何ともしようがありません。次節、バレンシア戦はクリスチアーノ欠場です。


と、良い試合展開あり、ピンチあり、逆転ゴールラッシュあり、アホな退場劇あり(MARCAではバカげたファウルと書かれていた)の、久々にマドリーらしい試合を見たように思います。アホな退場をしましたが、クリスチアーノ・ロナウドは、1ゴール2アシスト(PK外しも数える)。ちゃんと仕事はするし、2トップのうちの1人という位置は動きやすそうでした。これでカカが戻ったらどうするのかとか、バレンシア戦ではどうするのかとか、ラウルはどうあっても使わないつもりか?とかいろいろまだ問題はありますが……。
ペジェグリーニは、ラウルを穴埋め的に考えてるんじゃないか、と思うことがあります。その選手の特性を生かして使うとかではなく、自分が優先したいFWが使えなかった時に「攻撃の人」として代わりに使うだけ、という感じで(昨シーズンのモリエンテスのようだ)。カカと一緒にラウルが出た時にあまりしっくりしてなかったので、今日の試合で出ていたら面白かっただろうにな、と残念です。


特記
今週はイベントが多かったせいか、気がついたらイケルがヒゲ部を脱退してました。一時的なだけかもしれないけど。