けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

先は長い…

2009-12-14 20:23:49 | football
ペペ:“Destrozado no, estoy destrozadísimo”
「打ちのめされてるどころじゃない、本当にめちゃめちゃだ」
思いっきり意訳したらこんなだろうか。上手く日本語にしづらいのですが、Destrozadoは打ちのめされているとか粉砕されたとか、とにかく打撃を受けた様子で、destrozadísimoはその絶対最上級で、さらに強意の……はぁ。


皆、ペペと共に
マドリー公式には、トップチームの選手全員からの励ましのコメント。どうしても同じような言葉の繰り返しになっちゃいそうで上手く訳せる自信もなく……ただ皆からのコメントを眺めているだけなんですが、しみじみしてくるというか…うーん、やっぱりため息しかでてこない。
(全員分はありませんが、公式日本語に訳が少し。)


もうちょっとだけ詳しく
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マドリーは、シーズンの残りを、ペペなしで生き抜いていくことになる。ドクターは、昨日、ペペの負傷は膝の靭帯の断裂であり、6ヶ月の離脱となるだろうという診断を確定した。ペペは精神的に沈み込んでおり、クラブは48時間のうちに、どのようにしてスペシャリストに膝の手術をしてもらうかを決定するつもりでいる。
1時間後に、エルナンデス医師が、医療レポートを発表した。「前十字靭帯の断裂であると診断を確定しました。膝の他の部位は完全な状態です。」
「彼はシーズン終了ということですか?」
「そうです。6ヶ月の離脱となります。」
「ではW杯は?」
「難しいでしょう。重要なことは、彼が良い状態で回復すること、彼の膝がしっかりと安定することです。何年もフットボールをする年月があるのです。」
バルダーノは悲嘆に暮れていた。「ペペはかけがえのない存在だ。彼のような選手は他にないのに……。」
失意の後、ペペが次に向かうステップは、手術室となるだろう。48時間のうちにマドリーは、誰を執刀医とするか、膝の靭帯の治療に関する専門医から選択することになる。
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前十字靭帯以外の箇所は大丈夫だった、というのがこんな不幸の中でも幸いだ、と言えることかもしれません。でも悲しいなあ、やっぱり……。


大きく3択?
ペペの長期離脱、足りなくなるであろうディフェンスをどう補正していくか。必然的に、例えばこんな記事が増えています。
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ガライ先発か、ラモスがセントラルか、補強か
クラブのスポーツ部門は、今日集まり、ペペの長期離脱に対する最善の解決方法を決定する

マドリーのスポーツ部門は、今日ミーティングを開き、ペペの離脱に対する解決方法を模索する。バルダーノは既に昨日、こう述べている。「適切になるようチームを補正する必要を認識している。マーケットを良く見定める必要がある。我々は、ハイレベルの選手を怪我で欠いたのだ。」
マドリーは3つの解決法を検討することになる。1つ目は、ガライとアルビオルがディフェンスの先発となること、2つ目はラモスをセントラルに、アルベロアを右ラテラルに、マルセロを左ラテラルに置くこと。ラテラルを補強するかカンテラから引き上げる(マルコス・アロンソ)可能性もある。3つ目は、セントラルを補強すること。
マドリーは既に、ベレスのオタメンディの6ヶ月間のレンタルで、金を使わない可能性を検討している。移籍が必要となれば、カスティージャで2シーズンを過ごし現在ケルンに在籍するSchorchの名前が浮上する。この場合は200万ユーロかかる。同様に、シャルケ04に所属するペルーのザンブラーノ、アストン・ヴィラのクエジャルも良い情報だろう。ベンフィカのダビド・ルイス、エスパニョールのパレハ、あるいはビルバオのアモレビエタも良いが、この場合は来シーズンになる。
冬のマーケットでは、レアル・マドリーは、ラスやイグアイン、マルセロ(一応ガゴも入れてやって)などの成功例がある。その一方で、フォベールやグラヴェセンなど、うまく行かない例もあった。
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イケルの理由
20minutosのブログなので、ニュースというよりはコラムみたいなもんですが
「マルセイユ戦では不用意な飛び出しでペナルティを与えるし、バレンシア戦でも、2失点の場面でのミス。バレンシア戦が終わったときには、意気消沈したカシージャスを、マルセロやセルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソなどがハグして励ます場面も。イケル・カシージャスの神通力(とスペイン語では言いませんが)はどうなった?」
というのがありました。

全部の答えにはなっていないのですが、ASによると、メスタージャでは相当なヤジだのブーイングだのを受けて、イケルはキレ気味だった模様。ざっくりと。
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レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスは、マドリーがバレンシアと戦ったメスタージャでの試合において、10歳のクソガキお坊ちゃんと対決しなければならなかった。最初に出ていた横断幕は「イケル、メリークリスマス。トレーニングウェアちょうだい?」だったが、バレンシアのスタンドからは、ビジターのGKに対して一切の賞賛など向けられなかった。
試合前のウォーミングアップの間中、トレーニング中のカシージャスの後ろに陣取ったバレンシアのファンからの野次や侮辱に、カシージャスは耐えていた。カシージャスが受けた野次の例は、payaso(元の意味はピエロ)、hijo de puta(皆様おなじみ)、gitano(ヒターノ)あるいはsubnormal(頭おかしんじゃね、みたいな)などなどであった。GKコーチが、野次は無視するようにアドバイスしたものの、レアル・マドリーのGKは、結局1人のファンのところに向かい、「君がしなければならないことは、もっと教育を受けることです。10歳なりのね。」と言った。
結局カシージャスは、事態が大きくなるのを避けるため、前半は反対サイドのゴールを選らんだ。とはいえ、後半には場所が入れ替わり、カシージャスはあらゆる侮辱に耐え続けながら試合を終わる羽目になった。
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メモ:cancerbero(カンセルベーロ、GKのこと)

ASの記事内には、一部始終と、試合終了後にアルベロアやラモス、ラウル、シャビ・アロンソに慰められるイケルの様子が映っています。
さすがにこれは同情するなあ。GK、その場所から動けないもんね……けど、耐えて。

そんなイケルは、日曜日はヘタフェvsテネリフェの試合を現地観戦したらしい。


いよいよ冬
日曜~月曜にかけて、スペインでは気温が下がり、あちこちで降雪があったようです。マドリー市内でも。
選手の皆さん、明日のトレーニングに遅れないように。