けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

寒いけど外で

2009-12-30 22:33:09 | football
ようやく集まった
月曜、火曜と過ぎまして、水曜日になってようやく一通り選手が揃ってのトレーニングとなりました(ディアラ、ペペを除く)。2日間負傷者組だったアルビオルが、通常通りのトレーニングに復帰できたのがポジティブなニュースの1つ。その一方で、この日はファン・デル・ファールトが別メに。今のところ、どこがどう悪いのか、公式も載せていないのでわかりません。カンテラからは5人(サライ、バスケス、ラウル・ルイス、モドレゴ、ファナン)がトップチームに合流。DFのファナンは、月曜日から3日続けてのトップチーム召集で、まだどんな選手なのかはよくわからないのですが、ぺぺの負傷後召集されたカンテラのディフェンス選手たちが継続して召集されなかったことを考えると、ファナンには可能性があるのかもしれない。

負傷者は、いつもどおりのグティ、ファン・ニステルロイーイ、カカに、上述のとおりラフィが加わっていますが、この日もちょっとこれまでとは違うトレーニング。負傷・回復組といえば、いつも「ペジェグリーニの冒頭訓話を聞いた後、室内調整」としか情報がわからなかったのですが、昨日と今日も、外でトレーニングをしているのです。何があったのか知りませんが……(ジムが工事中とかそんな理由なのかもしれないけど)。トレーニング内容は、チーム全体と同じメニューを一定時間、その後グティとルートは脇でランニングを続け、軽いフィジカルサーキットを実施。だそうです。


カンテラマップ
ASから、バルサのカンテラの優秀さが良く話題になるけどマドリーもすごいんですよ、という記事
現在、レアル・マドリーのカンテラ出身選手としては、51人がリーガ・エスパニョーラのプリメーラに、43人がセグンダに、13人が他の欧州の8カ国のクラブに所属し、プロフェッショナルのフットボール選手としてそれぞれがんばっています、という話です。記事の残りは、どこのクラブに誰がいて……という話なので割愛しますが、もうひとつPDFで、欧州にどう散らばっているかという地図も


これはリーガのみ


プリメーラでは、バルサ、ビルバオ、シェレスを除いた17のクラブにマドリー出身選手が所属しているのだそうです。もちろん一番多く所属しているのはマドリーで、ラウル、グティ、イケル、グラネロ、アルベロア、アダン、デラレ……あ、ヘタフェも7人だ。さすが……。

こうしてみると、マドリーにいる、居続けられるということがどれほどすごいことか…としみじみしてしまいます。素直に、ラウルもグティもイケルもすごいと思う。それぞれ、実力や応用力、カリスマ性、一口では言えないいろいろなものを兼ね備えていて、その上で運や巡り合わせもないと、ここまでにはなれなかっただろうと思います。
そして、こうしたマドリーに居続けることができたごくわずかな例を除くと、その夢がかなわないことを悟ってマドリーを離れる決断をした選手たちが非常に多くいる、となるわけですね。もちろん個々を見ていけば、たとえばマタみたいにマドリーに契約されなかったことがプラスに働いている場合もあるし、パレホやミゲルトーレスのように、マドリーに戻る可能性が匂わされている場合もある。でも、たとえばポルティージョの経歴を思うと、カンテラ時代のラウルのゴール記録を塗り替え、CLでも印象深い活躍をしていたのに、マドリーに良い形で残ることはできず、フィオレンティーナやブルージュ、ナスティック、オサスナと複数のクラブを渡り歩くことになった。昨日には、オサスナと契約解除の上、セグンダのエラクレスへの移籍が公式に発表になりました。エラクレスは現在セグンダ2位でプリメーラ昇格の可能性も十分にありますから一概に格落ちとは思いませんが、それでもこういう道をたどる様子を見ると、切ないような不思議な感じがします。何がどうなっていたら、ポルティはラウルになれたんだろうか、って。

9番評価

2009-12-30 02:37:39 | football



午前中
本日2部練で、もう午後の部(16時30分スタート)が始まったか終わったかくらいですが、とりあえず午前のトレーニングの様子をざっと。だいぶ強く雨の降る中でのトレーニングだったそうです。

飛行機遅れで昨日のトレーニングに間に合わなかったガライと、休暇前のチャリティマッチやフレンドリーマッチ出場のため余分の休みをもらっていた選手の中から、グラネロのみが復帰。他の選手達(イケル、セルヒオ・ラモス、アルベロア、ガゴ、イグアイン)は午後のトレーニングから復帰する、と言われているのですが、この辺の差がどこから来てるのかは不明。グラネロが「もうトレーニング出たいです」とか言ったのかもしれません。

この日午前のトレーニングでとても珍しかったのが、ペジェグリーニの冒頭訓話の後、負傷者組(グティ、ファン・ニステルローイ、カカ、アルビオル)がピッチに残ってトレーニングをしていたこと。ランニングや、調子をつかむための特別なエクササイズを実施。しかもボールに触ったりもしたようです。
珍しいですね。マドリー公式で、トレーニングの様子のビデオが見られますが、走っているグティやルートなんて、どれだけ久しぶりに見たことか……。
ただ、1時間ほどピッチ上ですごした後は、再び室内での調整に戻ったとのこと。カカは、室内調整の後でフィジコと共に再びピッチに出てきて、ボールを使ったトレーニング、シュート練習などをしていたようです。「痛みはない、良い状態だ」と発言したそうで、復帰が近づいている感じがします。


引き続きまして、午後の部
午後のトレーニングから、予定通り、イケル、セルヒオ・ラモス、アルベロア、イグアイン、ガゴが復帰。これにグラネロが加わって、フィジカルの回復を目指したメニューを……と記事を見ていて、やっと気づきました。午後の部は、遅れて合流した選手達のためのセッションだったんですね。参加しているのは、この6人だけなのでした。どうりで、ペジェグリーニが普通に私服で来てるわけだ。
イケルはGKコーチと共にトレーニング、残り5人は、フィジコのホセ・カベージョの指揮下で、一連のランニング、ペースを上げたランニング、等のメニューを実施。明日(10時30分)からは、全体のトレーニングに合流できるはずです。


白の「9番」たちの見解
今日のASはちょっとしたベンゼマ特集。2010年のベンゼマのチャレンジ目標とか勝手に作られてますが(1:リヨン戦でスタメンになること、2:ペジェグリーニの信頼を得ること、3:「10個目」を勝ち取ること、4:フランス代表でレギュラーになること)、日本語にしたくなったのは、マドリーの歴代「9番(=フォワードの中心的存在)」の皆さんの、ベンゼマ評であります。
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サンティジャーナ先輩:
ベンゼマは並外れた選手だ。非常に若く、見通しの明るい大きな未来がある。もっと同化していく必要があるが、生まれた国に居るのではないのだから、これは普通のことだ。強力なフォワードで、オープンスペースをよく作り、両脚のどちらでもシュートを打つ。リヨンでプレイすることは、それをマドリーでやるのと同じものではない。毎日曜日、優れたプレイをする必要がある。成功するには、落ち着くことが必要だ。

シュケル先輩:
彼は良い選手だ。あらゆる最高の物を持っているが、しかし時間が必要だ。彼は、マドリーの未来なのだ。多くのゴールを決め、チームメイトたちに良いものをもたらすだろう。マドリーにあって、彼に世界中のあらゆる幸運がありますように。世界でも最も大きなクラブの1つであるマドリーで、プレイすることは簡単なことではない。世界中のどの子供たちも知っているクラブだ。多くのゴールを決めるチャンスがあるなら、それを生かせ。ベンゼマは若いが、人生における特別なチャンスを得ている。すべては彼が決めるゴールの統計数にかかっている。それは決して裏切らない。

モリエンテス先輩:
本当のことを言うと、彼のプレイをそれほど多くは見ていない。でもフランスのチームメイトたちから、とても良い情報を得ている。皆は僕に、彼は非常に素晴らしいと教えてくれる。クラックだ。僕が彼のプレイを見た少しの情報から言うと、非常に優れた力強いフォワードだということがわかる。優れた素質を持っているし、成功することだろう。元マドリーのフォワードという立場からは、どのフットボール選手にも、慣れる時間が必要だと言うことができる。ベンゼマは若く、この先にまだ多くの時間がある。マドリーというクラブの素晴らしい価値を示す存在の1人になるだろう。彼は多くのゴールを決め、さらに年月を経るに従って成長していくだろう。

サモラーノ先輩:
結局、レアル・マドリーにやって来るということは入り口であり、空虚感は非常に大きい。マドリーが世界に唯一の存在であることを理解しなければならないのだ。ここでのプレッシャーは、他のどこでも経験できないようなものになるだろう。非常に若いのに、突然そういった状況(選手として?)で生きることになる。しかし私は、彼にはこのクラブで成功するための十分なクオリティがある、と確信している。フランスで、彼は十分なクオリティを持つこと示していた。我々もそれを忍耐強く待とう。彼はまもなく、重要な男になる。

ファン・ニステルローイ先輩:
彼は、素晴らしいフォワードになるだけのすべてを備えている。ボールタッチ、両脚のテクニック、スピードが素晴らしい。ボールを受けると、躊躇なくゴールキーパーを見る。左でも右でも、強い力がある。この特性は、ディフェンダーたちの仕事を非常に難しくするだろう。彼の獲得は、かかった金額(3500万ユーロ)に見合ったものだ。しかし、カカやクリスチアーノがやって来たことが、それを覆い隠してしまっている。僕が強調したいのは、彼は素晴らしい存在になるだろうということだ。レアル・マドリーで素晴らしい試合を見せているし、6ゴールも決めているのだ。
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グティ
来年1月28日22時放送予定の、と言っても見られないとは思いますが、カナル・プルスで放送されるInforme Robinsonという番組。グティの日常に密着し、その生い立ち、キャラクター、問題や不安などを我々は知るだろう……と、Canal +。予告ビデオが見られます。

息子をトレーニング(試合)に送っていって、応援している父親としてのグティ。息子はやっぱり「14番」。子供の頃の写真を見せてくれるグティのお母さん。自身が通った学校を訪れているらしいシーンでは、小学生時代の成績表というか素行評価表みたいのが出てきます。「友達に対して」という箇所では「Agresivo:攻撃的」「Aceptado:受け入れる(受容的)」「Lider (cabecilla):リーダー」にチェックがついてまして、その後に出てくるのは、相手選手にキレて赤紙を頂戴する数々のシーン。自宅でクラシコを熱く観戦(これはなあ…)。音楽好きは子供の頃かららしい、ロッカーコスの写真。タトゥ解説……と、予告編だけ見ても結構楽しいです。グティって、やっぱり変わらない人だ。


一応Youtubeに上がっていたものも。Canal+のサイト上のビデオに比べると、いくつかシーンが欠けています。