きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

その日父は峠を三つ越えて仕事場に向かった

2012-09-02 17:25:38 | 近場の異邦人
そうたぶん三つ。
休日出勤するのにいつもと違うルートで行きましたって、それだけの話です。

毎朝通る商店街を北に行くと、前にも走った山越えの新しい道に行くことができる。

ここは臨済宗らしい。寺の向こうに山が見える。
でとっとと新しい道に行けばいいのに、旧道はどうだったか気になってそちらに進む。

左手に新道が見える。工事は何年もかかったのだが、その間旧道(というより元々の道か)は通行止めになっていた。以前この道を走り、結構な山の仲間で来てからすごすごと引き返した記憶がある。

さらに奥に進む。まだそんなに距離は走っていない。やがて新道が側にやってくる。

一度、この辺でスズメバチの乱舞に出くわし、びびりながら進むのを止めたこともある。今日はいなかった。
で、峠付近で新道に合流。

この後は以前からある道を淡々と進む。

蜻蛉がここかしこで乱舞している。この辺、春は蝶が舞う。夏から秋にかけては蜻蛉が舞うようだ。
埋立場、斎場を過ぎ、池に出る。遠くに某社が開発した新興住宅地がある。

少し前に記した宮田珠己の本に出ていた「四方津」と同じような「天空の」住宅地になると思われる。開発した会社は同じらしい。儂も何かの成り行きがあれば、ここに家を建てたんだろうかとそんなことを思わせるところである。
で、天空の住宅地の麓にあるコンビニでトイレを借りようとすると清掃中だった。仕方なく先に進む。といってもこの先コンビニなどない。大丈夫だろうか。冬なら絶対アウトだが。

住宅地へはエスカレーターで上がったかエレベーターだったか。昔、一家四人でエレベーターに乗った記憶がある(用はない。乗って降りただけ)。
で、再び坂を上る。ペースは悪くない。気温が落ち着いてきたか、靴(ニューヨーク2150)がやはりいいのか。
薄墨桜とかいてある寺に出る。四国には珍しい(?)天台宗。

この辺は山の中だが昔からある町で、人もそこそこいた。今は半分以上が新興住宅地で、とんでもなく山の方に家が建っている。

ドッグラン併設のカフェは、初めて見た。県内結構こういうところ増えているらしい。我が家の犬達を連れてこようという話にはなかなかならん。そもそも、カフェみたいな所にあまり行かんからな。
もう少し上る。家が再び無くなる。この辺は、以前時々走っていたところである。あまり変わらんな。

やがて下りになり、テンポよく歩道を走っていると、黄緑を踏みそうになる。

まだ若いカマキリだった。「蟷螂の斧」という言葉を思い出す。まだまだ力はない。でもやらないわけにはいかない。
なあ。
交通量の多いルートではなく、すぐ先で、農道に入り、もう一つ峠を越えることにする。初めて行く道である。しかも、うまく出られるのか、どこに出られるのかよく分からない。

途中、山の間から市内が見えた。高くて遠いところにいる感じがする。

栗の木がある。

この辺蜜柑だけでなくキウイもよく見た(なんぼもの知らんといってもそれぐらいは区別ができる)。
峠を越えると、海が見えた。

さらに向こうの方は、海と思ったら、海のような空だった。

幻想的、だったが西の空があんな感じと言うことはこりゃ雨降るなあと現実に戻った。
町が見えるところまで来ると、道を行く車の感じから、どうもバイパスの横を北に向かっている(職場と反対方向)ことが分かった。で、この池のところで方向を変える。向こうに見える道は、後で調べたら行き止まりらしい。

神社に出た。看板も何もない、が、寂れた感じもない。

後で調べたら高殿神社とあった。由来は不明。
で、愛媛マラソンの最後の難関であるバイパスの坂の辺りに出る。ここで携帯の電池が無くなる。
最後の難関の坂を上る。ここは峠には含めていない。
程なくして職場に着く。

いつもの通勤コースより3.5キロほど長いルートであった。途中わざと細い道を選んだが、恐らく交通量の多い道を行ってもそれほど大きくは変わらんはずだ。
M市の北部と東部にそれぞれ家や職場がある人は、車通勤では市内を通るか、少し市内に近い山手を通るかしか無かったのだが、今回のルートができて、15分ぐらい短縮になったという人が多い。
今回儂は、15分余り長くかかったから、走って行くには逆に15分余分にかかるルートということになる。
アップダウンも結構あったし、平日の出勤で通るのは躊躇するなあ。そこそこ疲れた。

で、ちゃんと仕事して帰りました。