きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

「カマクラ」の影

2012-10-15 22:00:00 | 徒然に2010-2013
ずいぶん前、「ミカドの肖像」という今の副都知事の著書であるノンフィクションを読んだことがある。
ミカドというからには「帝(天皇)」のことだろうと思い読み進めていたら、いろんなところにある「ミカド」と呼ばれる事物についての話が中心で、つまり「ミカドの周辺」とも呼ぶべきもので意表をつかれた気がした記憶がある。もちろん取材自体は丁寧になされていて、読み物としては結構面白いものだったし、「ミカド」と「帝」の関連についても考察されている部分もある。とはいえ、タイトルのつけ方で受け手はいろいろ考えるわけだなと思ったりする。

で、近々「お勉強」をしにちょっと遠くに行こうと思い、いろいろと交通機関の手配やら、地図確認したりしていた。そんな折に、古本屋で鎌倉のガイドブックを買った前後から、「カマクラ」がやたら気になりはじめる。お勉強しにいこうとしているところが近くのためか。で、これは先月いぬのはかまいりの途中、いつもは通り過ぎるだけの道沿いにあるお堂に立ち止まり、その由来を改めて眺めたりする。

このお堂は、北条氏にあやかってつけられたということのようである。それだけのことといえばそれだけのこと。現存する世界の「ミカド」にしてもすべて似たような理由で、というわけでもなかろうが、この「カマクラ」に近いレベルかと思う。ちなみに、伊予の国は南北朝の史跡も多いから、この類の「カマクラの影」は探せばもっとあるはずだ。
ただまあ、面白いのは、そんなときに、こういうことがある。

最近、鎌倉幕府の成立は1185年になったらしい(変な日本語ですが)。世代を分ける物差しがまた一つ増えたな。

何でこんな話したのかというと、少し前、こういう珍しい地名を発見したから。

これも「ミカドの肖像」には立派に入るぞと。

だから、どうした、といわれればそれまでですが、まあ、単に面白かったので。その程度の話です。