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改めまして 2013年7月10日 ロイヤル・ガラ 


書き直しました、ロイヤルガラの感想です。
今日はこれから遅番、明日は休みですがQCのために会社に出かけるので、とにかくもう、忘れないうちに仕上げちゃいます。


行って来ましたロイヤルガラ!
ベンジャミンがとても素晴らしかったです!
ロイヤル引退してしまうのが信じられません。


英国ロイヤル・バレエ団<ロイヤル・ガラ>
2013年7月10日(水)18:30開演 東京文化会館

指揮者:ボリス・グルージン、ドミニク・グリア
オーケストラ: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

指揮者は1部と2部で交代していました。2部がグルージン氏

観た場所;1階レフトサイド
今回も観やすい良いお席でした。ありがとうございます!!!!

【第一部】

「ラ・ヴァルス」

振付:フレデリック・アシュトン/音楽:モーリス・ラヴェル
小林ひかる 平野亮一
ヘレン・クロウフォード ブライアン・マロニー
ローラ・マカロック ヨハネス・ステパネク

ああ、燕尾スキーにはたまらない「ラ・ヴァルス」
久しぶりに生で観られて大満足です。
ソリスト3組は想像通りというか、、やはり女子3人のオトコマエ度がいかす(笑)
冗談はともかく、ポジションもサポートも素敵だった平野くんも、これでロイヤルでの姿は(わたしは)見納めであろうマロニーもステパネクに対しても、ああ、なんだかんだで、寂しいなあ。。。みたいな感じになってしまいました。

ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は踊りの渦、うねりの感じがとても好きなのですが、ソリストがどうのこうのより、全員がうわわわわ~とぐるぐる踊っている喧騒、、そういう雰囲気が好きです。

よくよく見るとちょっと変じゃないか?みたいな女子の冠ティアラも含めて(なんか学芸会の冠みたいに見えてしまうのよね・笑)わーわーみんなで総踊り、的な部分、ちょみっと退廃的な、でもやはりバレエできちっとまじめな部分があって、そこは気高くてなんだかよくわからないけれどもごちゃごちゃしていて崇高で、ちょっとここにトルコの旋回ダンスちっくな宗教くささも感じ、、、

ま。わいわいしていて、でも暗くて、好きなんですわ。



「コンチェルト」 第2楽章
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ドミートリ―・ショスタコーヴィチ
メリッサ・ハミルトン ルパート・ペネファーザー
ピアノ:ケイト・シップウェイ

ペネファーザーはこういう感情表現が伴わない、、というか演技が必要ない演目でならいいんだな、と思いました。
綺麗だった。
ペネファーザーというダンサーはまことに不可思議で、ほんとに演劇の国エゲレスの方ですか、と訊きたいくらい薄いというか、淡白?
いつの間にやらプリンシパルで、ロミオなんかも踊っちゃってて、
友人なんぞは「疾走しない全然情熱的じゃないロミオだった・・・」と青くなってましたけども。。。
良くも悪くも彼の魅力はこの薄さ。
なににおいて(色素的にも演技的にも)も薄さが魅力なんでしょう。

だから、このマクミランのコンチェルトのデュエット部分は、今まで観た彼の舞台の中で、すんなり心に染み入りました。
女の子も綺麗だったわ~。
彼女を引き立てるペネファーザーが素晴らしく見えました。




「クオリア」
振付:ウェイン・マクレガー/音楽:スキャナー
リャーン・ベンジャミン エドワード・ワトソン
(※特別録音された音源を使用)

ベンジャミンもワトソンも素晴らしかったです!!!!
これはマクレガーが初めてロイヤル・オペラ・ハウスで振りつけた作品だったんですね。
パンフレットの写真は白い衣装でしたが、今回2人は黒い衣装でした。
小柄なベンジャミンの身体の表現がとても雄弁で、、、圧巻のパフォーマンス。
とてももうすぐ50歳とは思えません。
わたしはワトソンも大好きなので、10日の夜、1部が終わったときは頭の中はワトソンとベンジャミンでいっぱいだったんですが、たぶん、、、この先ずっと記憶に残るのはベンジャミンのパフォーマンスだと思います。ごめんなさい、ワトソン。。。
マクレガーの作品としては、シンプルな部類に入るってのと、適度に官能的、刺激的、適度に透明感あり、適度にアクロバティック、、、
そして今回はデュエット部分のみのコンパクトな上演で、プラスベンジャミン&ワトソンというダンサーで観られたから良かったです。
はああ、、、やはり、コンテンポラリーって、どれくらい自分が集中して観られるかにかかってくると思うんですよね。(わたしの中の黒歴史というか、、、、ベンジャミン・ペッシュのあのコンテとか、直近の誰かさんの痙攣わけわからんただ長くて苦痛のアレとか、、、、もう、ほんと、忘れたい)
ベンジャミンはコンテンポラリーもクラシックも、何を踊っても素晴らしいバレリーナだと実感しました。






「アゴン」 パ・ド・ドゥ
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
ゼナイダ・ヤノウスキー カルロス・アコスタ

アコスタが太ったという友人もいれば、わたしはもっと彼はムキムキしていたような記憶があったり。
なぜがわたし、勝手に頭の中で「アポロ」を観るつもりでいたので、幕が開いたら白黒衣装のアゴンでびっくり!!!
2人とも素敵なパフォーマンスでよかったですが、ベンジャミンの残像が脳から離れずこまりましたです。
フィアフルシンメトリーとか、、、イレクとの一連の作品とか、思い出しちゃってて困りました。




「雨の後に」
振付:クリストファー・ウィールドン/音楽:アルヴォ・ペルト
マリアネラ・ヌニェス ティアゴ・ソアレス
ヴァイオリン:高木和弘
ピアノ:ロバート・クラーク

夏のけだるさのせいか、、、、あまりにも美しい音楽とゆったりとした振付でちょっと眠くなってしまいました。
いやほんと、綺麗なんですが(汗)
これは海賊じゃないんだ、、、海賊じゃない、、、、せっかく美しい作品なんだから観なきゃ、、、と思いつつ、まぶたが。美しすぎるのも罪だ。
レオタードものが3つ続いたのもよろしくなかった(←はい、言い訳~!)

これ、許されるなら、万全の体調でもう一度見直したい。
できれば夏以外で。




「ドン・キホーテ」 第3幕よりパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/音楽:ルートヴィク・ミンクス
ロベルタ・マルケス スティーヴン・マックレー

マルケスお疲れなのか、オフモードなのか、体調が悪いのか。
最初のバランスキープを長くやるところでややわたしはげんなりしつつ(もうそういうのはバレエフェスで見飽きたの。普通のを観たいの。)
まあこれは一夜限りのガラだし、ここは盛り上げ担当部署だしな、、
と思ってたら、マルケス、不調。
なのに長いキープを期待する拍手とかあって、なんだかなー、、、ちょっと違うよなー、、、
ぶつぶつ。
パ・ド・ドゥの最後のほうではぐらついたりしていて焦りました。
白鳥大丈夫でしょうか。踊れるんでしょうか?
日本の暑さにやられたのか。

マックレーは素晴らしかったです。
完璧でした。
マルケスがちょっとかわいそうなくらいすごかった。

マルケスのソロは無理はせず、素直なヴァリアシオンで、さっぱりしてて良かったです。(ちょっと応援モード)
マルケス&マックレーでの「白鳥」にむけ、どうにか体調を整えていい舞台を見せてほしいですね。



って。
結局マルケスは12日は踊らないことになっちゃいました。
この日のガラで怪我をしたそうです。(カーテンコールに登場しませんでしたし)
お大事に。13日踊れるのかな。。。。。


マックレーが小柄なので、都ちゃんやロホがいない今、そしてベンジャミンやコジョカルがいなくなるから、
彼が組むとなるとマルケスが多くなってくるのでしょうが、もともと凄いマックレーがさらに進化中なのに対し、
好不調の波が激しいマルケスはそうとうがんばらないと大変だと思います。
まずは身体のメンテナンスをしっかりして、また素晴らしいテクニックで「あ!」っと言わせて欲しいです。





「うたかたの恋」 第3幕より
振付:ケネス・マクミラン/音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー リカルド・セルヴェラ

ちょっと現実の2人とオーバーラップしたりで、泣けました。

わたし、前回のロイヤルの来日公演では、諸々の事情で「うたかたの恋」は観ませんでした。(一番の理由はイレクとデュランテで「うたかた」は封印したかったから)
ガラでの抜粋での「うたかたの恋」というのも、ちょっと個人的には微妙です。(マノンや椿姫は平気なんですが)


コジョカルは「椿姫」より、やはりこっちのほうが好きかな~。
コボーはこういう役、ほんとに上手いですね。
これでロイヤル・バレエとしてのコジョカル&コボーが見納めだと思うと感慨深いです。。。。





1部はとにかくベンジャミンが突出していました。


【第二部】

「白鳥の湖」 パ・ド・カトル

振付:フレデリック・アシュトン/音楽:P. I. チャイコフスキー
エマ・マグワイア 高田茜
ダヴィッド・チェンツェミエック ヴァレンティノ・ズケッティ

カトルって、、難しいね。
4人のうち誰かがちょっとでも崩れると台無しですから。
大崩れではなかったけれども、この4人ならではでのカタルシスみたいなものは得られず。
振付があまり馴染みがないのもちょと分が悪い?
貴重なものをみせていただいた、、と思うことに。
うーん、でもせっかく、いい音楽を使ってるんだから(グリゴロ版でのオディールのヴァリやロットバルトの曲など)
ソリストの魅力がもっと伝わってくるといいと思いました。
地味に、なにげに難しい振付なんですよね。



「温室にて」
振付:アラステア・マリオット/音楽:リヒャルト・ワーグナー
サラ・ラム スティーヴン・マックレー
メゾ・ソプラノ: マリア・ジョーンズ

メゾソプラノさんの衣装がとても美しい。歌手の方も美人さん。
スカートをたくしあげて移動するところとかいいなあ。
まあ、歌手が邪魔だ!という人も中にはいるかもしれませんが。

舞台芸術における歌手ってのは、特別な存在だよね。
だって、ぶっちゃけ、歌手ってのは、「伴奏」にはならないからね・苦笑
歌手には伴奏いてもね。歌手は主役だから。







「春の声」
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世
崔由姫 アレクサンダー・キャンベル

ユフィちゃんは良かったんだけども、キャンベルがややもっさり。。。
というか、キャンベルにはユフィちゃん、ちょっと背が高いような気がします。
コジョカルとコボーで観ちゃっているからよけいに・・・・
いつかはユフィちゃんの「春の声」がたまらない!!!と感じる日がくるのかなー。
今のこの2人だと、シルヴィアなんかが観たくなっちゃいますな。



「眠れる森の美女」 目覚めのパ・ド・ドゥ
振付:フレデリック・アシュトン/音楽::P. I. チャイコフスキー
金子扶生 ニーアマイア・キッシュ

良かったんだけど!いいんだけど!
なんであの衣装?????
バーミンガムのはもっと綺麗だったよね!


友人は「ま、、目覚めのパ・ド・ドゥだから、寝巻きと思えばいいんじゃ。。。」とフォロー。
しかしテケトー感、いまだぬぐえません。
よくよく見れば素敵な素材のお衣装なのかもしれませんが、、、、全然わからないよ。
アシュトンの白鳥のカトルの振付みたいに、ほんと、わかりにくいよ!

ふみちゃんは以前ダンチェンコでゴーシャと踊ってたのを観て以来、ニーアマイア・キッシュは今回が初めてです。
あとはこの2人だとロイヤルのリハーサル映像で観てますが、ともかく全幕での踊りをちゃんと観てみたいですねー。
そのときは衣装も素敵であることを祈ります・笑



「ジュビリー・パ・ド・ドゥ」
振付:リアム・スカーレット/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ラウラ・モレーラ フェデリコ・ボネッリ

もうさ、、、12日はさ、モレーラとボネッリの白鳥でいいじゃん、って思いました。
マルケスファンのみなさんごめんなさい。
良かったよ~。
ま、個人的にグラズノフでマズルカ、、、と来たら、はずれなしなのですけども。
演じた2人が素敵だったのでなおグー。


「マノン」 第1幕第2場よりパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ 編曲:レイトン・ルーカス
リャーン・ベンジャミン カルロス・アコスタ

この日はベンジャミンにつきます、ほんと。
なんていうか、この2人だと全然悲劇にはならず、このままハッピーエンドにいっちゃいそうな気がしなくもないですが。。。。


「シンフォニー・イン・C」 最終楽章
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョルジュ・ビゼー
サラ・ラム ヴァレリー・ヒリストフ
マリアネラ・ヌニェス ティアゴ・ソアレス
崔由姫 アレクサンダー・キャンベル
イツァール・メンディザバル リカルド・セルヴェラ

えーとあとは、ひかるちゃんがマロニーとで、ふみちゃんがステパネク?あれ?逆だっけ?
水晶宮のこの場面、大好きです。
コール・ドのあちこちでそろっていないところとかあったけども、素敵でした~。
満足。。


コジョカルとコボーは仕方ないというか、コボーがいなくなるときはコジョカルも一緒に辞めちゃうんだろうな、と心の準備ができてはいましたが、これでベンジャミンもマーラもいなくなったら、ロイヤルどうなっちゃうんだろう、ってかなり心配です。男の子もなあ。。。。
どこも世代交代、難しい問題ですね。


全体的には2部が良かったかな。
シンフォニー・イン・Cはもう少しプリンシパルを投入してくれても良かったような気もしますけど、
でもそうでなくてもわたしは満足でした。
ダンサーの皆さん素敵な公演をありがとうございました!!!!




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ロイヤルバレエ キャスト変更


昨晩ちょろっと書きましたが、なにしろ昨夜はほぼ徹夜状態での仕事&QC帰り。
(QCの静岡大会は18日。大詰めです!)

今朝起きてちょっと不安箇所があって再度NBSのサイトを見ましたが、マルケスは13日の当初の予定の日は踊るんですね。

今の時点(2013年7月12日 6:00)でわかっているのは

7月12日の「白鳥の湖」主演
コジョカル&コボー→マルケス&マックレー→再度の変更のお知らせ
今度はラム&マックレーに変更

ということ。


昨日(7/10)朝、7月12日(金)の「白鳥の湖」初日公演を、アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーに代わってロベルタ・マルケスとスティーヴン・マックレーが主演すると発表いたしましたが、同日夜の<ロイヤル・ガラ>に出演したマルケスが本番中に脚を痛めるという事態が起こりました。
このような状況から、マルケスは大事をとって本来の出演予定日である7月13日(土)昼公演に専念し、明日(7/12)の公演はサラ・ラムとスティーヴン・マックレーが主演いたします。
このたびの変更につきまして、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。


バレエ団もマルケス本人も観客もNBSもいろいろ大変ですが、12日の舞台がよいものになるようにお祈りしております。




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S is for “Charlie Sexton”

Sはチャーリー・セクストンのS!!!!
Charlie Sexton - Beat's So Lonely


一度聴いたら忘れられない「ビーツ・ソー・ロンリー」

チャリ坊のVEVOから→ビーツ・ソー・ロンリーのPVところで17歳で煙草って吸えるんですか、アメリカは(T0T)


Charlie Sexton - Impressed

これも好きな曲


14歳からプロのセッションギタリストとして活動してきたチャーリー・セクストン。
日本ではチャリ坊などと呼ばれていた彼がデビューしたのが1985年、17歳のときのこと。
わたしは全然デヴィッド・ボウイやほかの大物アーティストのアルバムに参加していたとか知らずにあのデビュー曲を聴きました。こちらは1987年→デヴィッド・ボウイのライヴに参加したときのものああ、ボウイ素晴らしい~。



玄人ファンからの過度な期待とアルバムの音作りのギャップ、アイドル的な売り出し方なんかのちぐはぐさのせいなのか、「音がペラペラ」「肩透かし」という辛口批評もずいぶん耳にしました。
天才少年→スター街道 というわけにはいかなかったけれども、わたしは絶対にこの2曲は忘れられません。



だって、天才だよ彼、ほんとに。

音がペラペラって、、、あんたじゃあ、やってみろっつーの(笑)
ファンじゃなくてもそう思いました、はい。



わたし、個人的には、、、ジェームス・ディーンやマット・ディロンに似たなんともセクシーな面差しも、彼のやってる音楽も、はっきりいって全然好みじゃあないんですが(カッティング・クルーやグラス・タイガーに走ってましたから)
あの声ね!あの渋い声は素晴らしいと思います。




ギターのことはよくわからないですが、近年はあのボブ・ディランのバックバンドでリズムギターやリードギターを担当しているとのこと。

デビューから30年近くたっても、まだ45歳。
これからがもしかして、ほんとに楽しみなのかもしれませんね。

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