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Mr.Mister “I Wear The Face” / Mr.ミスター「アイ・ウィア・ザ・フェイス」

Mr.Mister “I Wear The Face” 1984年 RCAビクター


I Wear the Face
1 HUNTERS OF THE NIGHT 2 CODE OF LOVE
3 PARTNERS IN CRIME  4 32 5 RUNAWAY
6 TALK THE TALK 7 I'LL LET YOU DRIVE
8 I GET LOST SOMETIMES 9 I WEAR THE FACE 
10 LIFE GOES ON
RCA Produced and Engineered by Peter McIan
Musicians: Richard Page, Steve George, Pat Mastelotto, Steve Ferris

↑こちらは再発売された当時のジャケット写真
今は在庫があまりないのと、輸入でも高いです。
しかしブック某では安売りワゴンに入ってたりします・汗。見ると切ない!!!
CDやレコードで欲しいような人は既に持っているでしょうから、あとから彼らのファンになった人くらいしか需要はなさげ、ゆえに再発売もなし、品薄、、、という悪循環。
なので、アップルストアのリンクをこちらに→https://itunes.apple.com/us/artist/mr-mister/id2654178?ign-mpt=uo%3D6


今日ご紹介するのは、記念すべき彼らの1stアルバム“I Wear The Face”
1984年の作品です。
わたしは1985年のブロウクン・ウィングスのヒットで彼らに堕ちメロメロになり、お年玉やお小遣いをためて2ndアルバムを買いました。1stアルバムは貸しレコード屋さんで借りてダビング。
CDを買ったのは大学生になってからかな?あれ?高校のときだったかな?


一番最初のジャケットはこちらです。懐かしいなあ。


Mr.Mister “I Wear The Face”
1984年 RCAビクター
プロデューサー/エンジニア:ピーター・マッキャン
リチャード・ペイジ:ベース、リードヴォーカル
スティーヴ・ジョージ:シンセサイザー、サックス、ヴォーカル
スティーヴ・ファリス:ギター
パット・マステラット:ドラムス

表示は#収録曲/ライターの順 ほとんどがペイジ、ジョージ、そしてジョン・ラングの作品ですが、
デビューシングルはアマチュア時代のリチャードがいたバンドのメンバーだった人で、マネージャーのジョージ・ギッツもライティングに加わっています。「ライフ・ゴーズ・オン」はパトリックも参加。
録音は1983年。

ペイジズでは最初はエピック、最後はキャピトルからレコードを出していましたが、
リチャードとスティーヴ(ややこしいからこの後は彼のニックネームのスラッグで)が、スティーヴ・ファリスとパトリック・マステラットとともにMr.Misterを結成し、次はなんと名門レーベルのRCAからデビューを果たします。
これは4人全員がスタジオ・ミュージシャンとしての実績が高かったからなのと、
そしてパトリックが語るには「あの当時のRCAのトップたちはMr.Misterのことをものすごく愛してくれていた」とのこと。
(RCAのトップはその後かなり入れ替わってしまいます。2ndアルバムのメガセールスはRCAにとって、ポップ/ロック部門ではエルヴィス以来の数字をあげていたので、『Go on』のようなマニアックなアルバムではなく、ポップとキャッチーさを兼ね備えた「売れるアルバム」を求めていました。
だから『PULL』の発売にOKを出さなかったのでしょうね。)



ペイジズ時代のファンの中ではががっかりした人もいたという(苦笑)、ロック・バンドへの変貌。
この1stアルバム録音当時、メンバーは10代の若者たちではなくしかも全員プロデビュー経験済み、一番若いスティーヴが26才、スラッグとパットが28才、リチャードが30歳。
スラッグとリチャードは既に父親でしたし、ええと、パットも最初の結婚をしていた、、んじゃなかったかな?
で、まあ、例えばブライアン・アダムスのデビューアルバムなんかを聴くと「うわ!!!!声が若い!!!!」ってなるんですが、Mr.Misterのこの1stは、特別「声がわか~い」てなことは感じない。

※参考画像 デビューアルバム時の御年20歳のぶらいあん
まだ少年っぽい。。。。


でも、やっぱり、曲全体が若いと感じます。あるいは「今度はロック!」みたいな意気込みが感じられ、わたしにとってはこの1stが彼らの作品では一番ポップでキャッチーなアルバムだと思います。
だから若いと感じるんだと思います。
2ndはシングルヒット作が3曲収録されているし、メガセールスを記録しましたが、なにしろあれは彼ら自身でのプロデュースを始めたアルバムです。彼らの例のこだわりがあちこち見え隠れしていますから・笑


#01 HUNTERS OF THE NIGHT  /  Richard Page, Steve George, John Lang, George Ghiz
「ハンター・オブ・ザ・ナイト」
彼らのデビュー曲です。PVはこちら
最初のピコピコしたキーボードの音がなんとも80'sですなあ、今聴くと。
声は特別若いとは感じませんが、映像はみんな若い
パットはまだ鬼神になる前で、この時期はめずらしく短髪(彼にしては)。
というか、みんな短く切られてる。
監督さんか美術さんの指示なのでしょうか「おまえらみんな頭刈ってこい!」って?
わたしの友人はこのビデオを初めて見たとき「スティングかよ、、、」と思ったらしい。
(そうかなあ。キリエの頃のほうが似てると思うけど)
まあいいじゃないですか、カッコいいから許して。
個人的にはスティーヴ(ファリスのほう)のお人形さんと、ちらりとうつる4人の弦楽カルテット姿がツボのPV。
音に関しては、けっこう好きなのですが、最初のピコピコ・サウンドを聴くと、中学の頃とか思い出して、ちょみっと恥ずかしくなります。



#02 CODE OF LOVE   /  Richard Page, Steve George, John Lang
「コード・オブ・ラヴ」
これはMr.Misterにおける唯一のスラッグ(スティーヴ・ジョージ。彼がなんでもできるすごい人で、野球のスラッガーをかけてのニックネームだそうです。)がリード・ヴォーカルの曲です。
美しい。
いい声なんですよー。やわらかくてあたたかくて。リチャードのハイトーンがクリスタル・ヴォイスというのか硬質なのにたいして、スラッグは優しいお声なんですよね。ルークはリチャードの声を「エンジェリック」と言うけども、いやいや、、、天国の住人はスラッグのほうだと思うんだよなあ。絶対に。
わたしは来日時のテレビで見た、スラッグのとろけるような笑顔にメロメロになりました。あの笑顔は罪だ。
 


#03 PARTNERS IN CRIME /  Richard Page, Steve George, John Lang
「パートナーズ・イン・クライム」
このアルバムの中でかなりお気に入りの楽曲です。
メロディーラインもいいし、楽曲の構成も、コードもバランスがいいです。
(わたしの好きな変態ちっくなコードチェンジやリズムパターンのぎりぎり一歩手前かと・苦笑)
いろんなベストアルバムに入っている曲です。 

 
#04 32  /  Richard Page, Steve George, John Lang
「32」
1986年のライヴの音声 
「パートナーズ・イン・クライム」が一般向けにおすすめならば、こちらは裏のおすすめ。
はい、わたし、こういうのやられると、、、弱いんですよ(苦笑)
心地よさはないかもしれませんが、かっこいいです!


#05 RUNAWAY  /  Richard Page, Steve George, John Lang
「ランナウェイ」
甘くロマンティックな歌声とスラッグのソプラノサックスが素敵な曲です。
・・・・・・泣ける。

や、ちょっと、、、恥ずかしいくらい甘酸っぱい曲なんだわ、これ。。。
ある意味ね、「ミッドナイトエンジェル」ぐらいどっか~んとしたバラードならこちらの覚悟も決まるってもんですが、「ランナウェイ」はあまりにも清々しくて、うろたえます。



#06 TALK THE TALK  /  Richard Page, Steve George, John Lang
「トーク・ザ・トーク」
こちらもいろんなベスト盤に入ってますね。
これはラジオリミックスAlbum Radio Re-Mix という音源。)
スティーヴのギターがかっこいい、ストレートな骨太ロックです。
ライヴで盛り上がりそうです。



#07 I'LL LET YOU DRIVE  /  Richard Page, Steve George, John Lang
「アイル・レット・ユー・ドライヴ」
こちらもストレートなロックサウンドで音がかっこいい!!!!
きっとライヴではパットとスティーヴがすごいことになりそうな曲。見てみたかったなあ。

 
#08 I GET LOST SOMETIMES  /  Richard Page, Steve George, John Lang
「アイ・ゲット・ロスト・サムタイムス」 
こちらもベスト盤に収録されていますね。
お洒落で素敵な曲だと思います!
素直なロックサウンドではなく、いろいろな要素が盛り込まれていて、聴いてて面白いし、
この手のリズムパターン、わたし大好きです。

#09 I WEAR THE FACE  / Richard Page, Steve George, John Lang
「アイ・ウィア・ザ・フェイス」
タイトルナンバー。
ギターとキーボードのサウンドがかっちょいい!!!!!
転調のパターンも好み!!!
歌いやすくはないですけどね・笑
大好きな曲。
これはいろんなメロディーのおもちゃ箱みたいな曲です。

 
#10 LIFE GOES ON  /  Richard Page, Steve George, John Lang, Pat Mastelotto
「ライフ・ゴーズ・オン」
これは、このアルバムの中の最高傑作なんじゃないかな。
パワーがあって、わたしはこのアルバムで一番好きな曲です。
1曲だけ選べと言われたら、迷わずこれ。

1985年のNYリッツのライヴではアンコールナンバーとして使われました。
(字幕が86年になってますが、たぶん85年だと思います。
スプリングブレイクのデイトナビーチがその後だから、逆算すると85年内ですし、リッツのライヴの日程も1985年12月4日となっていますので)

♪on and on and on and on・・・♪と一緒に歌いたくなります。
アルバムの最後にこれを持ってきたのにも、なんか4人の意気込みみたいなものを感じます。
「ライフ・ゴーズ・オン」は87年のツアーでもセットリストに入っていまし、ファンの中でもとても人気が高い作品です。


Mr. Mister "Life Goes On" - Live at the Ritz #encore#

パットにとっては2回目のニューヨークでのライヴだったそうです。
今でもこのライヴはいいライヴだったと語っています。

このライヴの音源は海賊盤が出回るくらい人気があります・苦笑

その気持ちわかるなあ。
もし目の前にこのライヴのブートレグがあったら、手を出さずにいられるか自信ない。。。
でもそこは我慢。
ぐっと我慢。


って、ずーーーーーーっと我慢してたらこんなサイトが!!!!!!

ああ、音楽の神様、ありがとう

これがあれば生きて行けるよ~。

ライヴパフォーマンスとしてはデイトナ・ビーチのライヴだけども、音の完成度ではNYリッツ。
これだけでもライヴ盤、出して欲しかった。
何しろあの人たち、音に超こだわるからね、、、きちっとライヴ盤発売用に録音してなかったものなんか、絶対に認めなさそうです




この1stアルバム聴いていても、わたし、彼ら4人の作る音が大好きなんだな~って、改めて実感しています。
「イエス」でもなく、「TOTO」でもなく、、、、ましてや「ポリス」でもない、「Mr.Mister」独特の音。
バンドはもう存在しませんが、ずーっとファンです。


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