例年このタイトルで記事を書いているので、"2015"を入れてみました。
一区切りつくと、「今後どうするか」を考える生徒が多いです。
・レッスン時間を増やす
・グループレッスンから個人レッスンに替える
というのは、おさらい会で刺激を受けて意欲が上がった場合ですね。
これは指導者としてはとてもうれしい。今年は数名いらっしゃいます。
・退会する
・しばらく休む
ということもあります。
この場合はそれぞれに事情がある。
言い方は変かもしれませんが、静かに受け止めます。
今年は、丁寧にごあいさつに来てくださり、マンドリンをやめるわけではないことがわかったので心穏やかです。
何の音沙汰もなく突然来なくなる方も今までいて、そういう時は結構こたえます。
出会いと同じ数だけ別れがある。
わかってはいても、さみしいものです。
さみしいといえば、おさらい会の集合写真に最高齢の生徒さんが写っていません。
95歳というお年でありながら、楽器を背負って電車を乗り継いで元気にレッスンに通っていた生徒さんです。
社交的で明るく、みんなの人気者でした。
10月末のリハーサルには参加して、「雨ふりお月」を一所懸命練習してくれていました。
おさらい会2日前のレッスンのとき、レッスン中に突然具合が悪くなり救急搬送。
今も意識がないままです。
ほんの数分前までいつも通りに話をし楽器を弾いていたのに、そんなことになってしまうなんて。
しばらく動悸が治まらないほどの衝撃でした。
おさらい会の当日は、生徒さんの代りに「雨ふりお月」を弾きました。
私が弾けば1分ほどの曲ですが、生徒さんはゆっくりゆっくり6分ほどかけて弾いていました。
レッスンのとき、いつも「なんだか調子がいいよ。うまく弾けるようになった」と楽しそうにしていた生徒さん。
レッスン中に倒れてまだよかったですね、電車の中や道路だったらもっと大変でしたよ、と言われて、確かにそれもそうだと思いました。
年齢的にも、こういう日がくるのは仕方がない。
この秋は新しいカルチャーが始まって、「出会い」が続いていただけに、より一層「別れ」が身に沁みます。
今日は寒いし・・・。