最近はいわゆるきもの雑誌より「婦人画報」(ハースト婦人画報)がお気に入り。
この雑誌、「美しいキモノ」を出している出版社だけあって、きもの関係の記事が多く、それもいい感じの登場なのです。
毎号楽しみなのは、真野響子さんのシリーズですが、今月はそれに加えて「日本の手仕事 その未来」の特集。
このままでは「日本の手仕事に未来はないぞ」と危機感を持っての特集です。
新潟のしちなり駕籠やら福島の刺し子織やらと一緒に掲載されているのは、越後上布。
越後上布は川端康成が「雪国」のなかで「寒中に織った麻が暑中に着て肌に涼しいのは陰陽の自然」と綴ったとか。
「羽織っていることを忘れてしまうほどのこの逸品を、なんとか守っていきたい」と真野さん。
特集では、重要文化財レベルの逸品がほとんどですが、身近な手仕事として谷中の「松野屋」さんが紹介されているのも嬉しい。
この荒物雑貨屋、行ったことありますが、とにかく安くて楽しい。
通販もやっていますが、興味のある方は覗いてみてください。
雑誌では原由美子さんが店主の松野さんと対談しています。
原さんが持っている駕籠が「しちなり駕籠」。
ちなみに通販でお値段を調べると、大中とあり一万円前後でした。
原さんのお召になっている上布も素敵。
黒の博多に、青磁色の帯揚げと帯締めが利いています。
グレーっぽいきものだとつい白とか合わせてしまいそうですが、なるほど黒の博多~~。
いいですね。
自分がする拙い手仕事も愉しいけど、プロの手仕事、本当に大切にしないとね。
まずは、谷中辺りに行くことにしましょうか。
おまけ。
いや、ほんと、いつ見ても美しい。
若草色の久米島にサリーで作った帯。
そこき黄色を利かせて、
でも帯揚げはあっさりと白系。
この人の現代風束髪?
本当に似合ってます。
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