閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

郵政3事業の上場

2015-11-04 19:27:48 | 閃き
本日、日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社は東京証券取引所第1部に株式を同時上場した

バブル初期のNTT株の高騰の様にはならなかったが、何故か心が落ち着かなかった


以前から疑問に感じていたが、何故郵政3事業が民営化しなければならなかったのか?

思い起こせば小泉純一郎総理の時に行った郵政民営化を問うた選挙を思い出す

バブル崩壊から、日本の金融業界は壊滅に近い状態まで落ち込み、合併吸収を繰り返しながら不良債権を無くし、公的資金を投入して絶対に潰れない大企業を作っていった

公務員の無駄遣いが表面化して税金を無駄遣いしていると国民は怒り、民営化の道を選んだのだった


しかし、日本の1400兆円に登る個人資産を有する郵貯銀行の民営化には反対の声が高かった

それは、もしゆうちょ銀行に外資が沢山入り込んだ時、保有する預かり金(貯金)を外国投資へ回すように株主総会等で決議されてしまうと、一遍にその実質価値を無くす可能性があるからだ

簡単に言えば、1000兆円を外国(例えばドルで)に投資した場合、1ドル120円換算で11兆7千億ドルの金額になる

それが、株にしろ、不動産にしろ、債券にしろ、暴落して100分の1の価値になってしまったとすると、日本円にして1400兆円は14兆円に目減りしてしまう

こうなった場合、預金を下ろしに来た国民へ返す金が無いので破綻してしまう

ここまで極端にはならないだろうが、そういった懸念があることは間違いが無い


これまで、話題にしていたこの件も、いざ上場してしまうと忘れ去られているように感じるが、実はこれからが重要なのだ

極端にシミュレーションしたようにならない様に監視が必要だろうし、何より株主に対して配当を背負う事が本当に必要なのであろうか

国営であれば配当は必要が無いので、運用益は貯金利息として分配できるが、世界的に運用が難しい現状でありながら、株主配当を行う事は求められ、預金利息を減らしてまで配当を行う可能性もある

今時、こんな話題でブログを書く輩はいないだろうね
コメント
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