閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

表と裏

2015-11-17 07:09:00 | 閃き
経済団体主催の講演会のお手伝いに行くことになった

私の役割は受付で、婦人部の方々と協力して務める

所詮お手伝いだと高をくくっていた



集合して打合せをして各役割分担毎に準備を進める中で何やら揉めていた

「指示に従って頂ける!」「だったらハッキリ指示して下さらない?」

婦人部の方同士の会話である

そんなに尖らなくてもと心の中で呟いた


講師の有名華道家が会場に到着するなり、一目見てレイアウト変更を指示した

会場は騒然となり、アタフタしながら指示に従う

「あんた馬鹿じゃないの?」と金切り声を上げた華道家の声はホールに響き渡った

指示通りに動かない婦人部に苛立っている

先程の「だったらハッキリ指示して下さらない?」と反論する者など居ない

会場のあちこちで、ヒソヒソ話が聞こえる

「イメージと違う」「何あれ幻滅しちゃうわ」

付人は「先生はせっかちなだけで、言葉はキツいですが心は違うんです」と弁解していた


講演のお話の中には花と接することで優しい気持ちが芽生えると話していたが、これこそ表と裏

講演が終わっても自分のグッズを販売するのに必死になっていた姿は優雅な華道家とは違う印象だった


終了後、皆を集めて「少々キツい言葉を使いましたけど、お客様に楽しんんで頂きたくて」と言い訳をしていたが、それで納得するとは思えない

しかし、ステージに集合して笑顔で写真に収まっていた華道家と婦人部の方々の笑顔こそ、表と裏な気がした
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