閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

マイナス金利

2016-02-11 07:29:21 | 閃き
日銀の金融政策において初めてマイナス金利となったと報じていた

マイナス金利なんて耳慣れない言葉であるので調べてみた


2013年頃から日銀は金融緩和政策を敷いて市場にお金を溢れさせてきた

そして現在に至るまでに150兆円から350兆円まで増えてきた

これは市場にお金を多く流通させて金回りを良くしてインフレに誘導し景気回復に繋げようというものだが、現実には安い金利でお金を手にした銀行は国内に融資先が無いので国債を買ったり日銀にそのまま預けて金利を稼いでいるので、日銀が預かる金利を低くした上に手数料を取ることで実質目減りさせるのでマイナス金利と呼ばれる

銀行は日銀に預けておくとマイナスになるので他で運用するしかない状況をつくり、本来の目的に誘導しようとするのが狙いとか

政府は景気回復の為に様々な補助金を作って技術や生産性の向上を後押しして強い日本を作ろうとしているが、現実には中小零細企業やベンチャー企業ににもう少し資金を回す事が出来れば益々経済は動くと思う

しかし、バブル崩壊を経験として貸出先の信用調査が厳しくなり実際に貸し渋る銀行もあるようで、資金を必要だと考えている所へは流れて行っていない

これでは日銀の目論見は達成しない事になる


NHKの朝の連ドラ「あさが来た」では、加野銀行を開業したての様子が観られるが、「何よりも信頼が大切」と繰り返しあさが話している様に銀行は信頼が第一なのである

銀行と個人や会社との信頼があってこその預金や融資である筈が、いつの間にか融資の決済は本店任せになり、実情をよく知らない中央の本店で実績という数字を眺めて融資の可否や金利設定を決めている

かつて東京都がこういった実情を鑑みて銀行を作ったが経営に失敗した苦い事例もあるから、銀行は我が道を進んでいるのだろう


日銀に任せきりにせずに政府や行政も銀行融資を増やさせる努力をしなければ、へんてこりんな状態が続き、再び円高に推移して政策そのものが失敗に終わってしまうと思うのです