閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

回転寿司

2016-02-26 07:10:00 | 閃き
実母を連れていつもの市民病院へ定期健診に出掛けた

2ヶ月に1度の親孝行だと、なんとか続けている

病院の駐車場は混雑するので一足先に母を降ろして受付をするように送り出し、車を止めて受付を済ませ内科の窓口にカードを差し出したが母の姿が無い

心配になって受け付け付近を探すと薬の受渡カウンターにいた

一緒に受付を済ませると母は検査があるというので、おちこちの検査へ一緒に付き添った

一通りの検査を終えて内科の窓口へカードを提出して待つ事にした


最近、どうも呆けが入ってきたと心配になる

同じ内科の担当医なので、先生に心配事を告げ様子を見て頂いたが心配は無いと言う

一足先に診察を終えた私は支払を済ませて薬を受け取り母を迎えに行った

母を連れて支払窓口へ行き支払うように言ったが、財布が無いとバックの中を探し出したので思わず支払ってしまった

老人の医療費なので高額ではないし、まあいいかと思ったが、母は私が支払ったという自覚が全くないように感じた


丁度、昼になったので食事をする事にしたが、母は回転寿司が良いというので連れて行った

既に1時を回っていたので店内は空いていた

母は座るなりいつもの好物を私に注文させて食べている

しかし、歳を重ねるといくら好きだといっても沢山食べる事は出来やしない

突然、母は携帯を取り出して長女に電話をした

同居する長女に買って返るのだと言う


店内に予め用意されているパックに母が注文する寿司を私が詰めて行く

風邪で調子が悪い妻にも食べさせるのだと次々に注文するのを制したのだが、ついに2パックほどになってしまった

お昼は済んでいるのでこんなには食べられないと言ったのだが時は既に遅しである

支払は母がしてくれたのだが、財布が見つかったのだという


自宅へ帰り、お土産の寿司を長女に私ながら満足そうな笑顔をしていた

長女には私と母が食べた量よりもお土産の方が多いよと告げた

安い回転寿司なので金額は知れているが、それでも老人のお金の使い方では無いと心配した

お金に関して呆けが来ると騙され安くなる

本当に心配である

コメント
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