閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

有気

2016-02-14 08:30:25 | 閃き
突然に父と慕う方がやってきた

いつも突然にふらっとやってくる

何かご用かと訊ねると近くまで来たので立ち寄ったとのこと、本当に気を遣って頂いて有り難い事である


いつもの様にお茶を啜りながらの世間話に花が咲く

父は先日も不意に友人から誘われてゴルフへ出掛け、同伴した父の友人は最近になり歳には勝てぬと弱音を吐くようになったそうな

ゴルフ場に所属する女子プロにレッスンをお願いしている様だが、八十を数えるお歳ならそんなものですよとたしなめられる事に腹が立つとこぼしていたというが、八十を超えて尚、上手になろうとする向上心は見上げたものだと感心した

その友人に対して父は以前NHKのテレビで観た奇跡のコーチという番組に出演していたコーチの言葉を引用してアドバイスをしたという

バスケットのシュートを打つ時に、外れるかもしれないという不安が生じる

その不安な気持ちがある以上シュートは決まらない

シュートを決める為にはその不安な気持ちの対岸にある有気が必要なのだと父は話した

それは勇気では無く有気だと念を押したので間違いは無いと思う

有気とは信じる心であり、勇敢に挑むことではないという

詰まり、練習によって繰り返し培ってきた力を自らが信じて行えば年齢など関係なく結果が付いてくるという事だと理解した


歳を重ね体力が落ち、ボールも飛ばなくたった今はパットがより大切になってくるが、守りになり2パットで善とする事になれてきてしまっているという

そこで有気が必要なのだと、私にも有気を持てよと無言で語りながら笑顔で帰って行った

年齢に関係なく真っ直ぐに生きることとはこういった一面があると感じ、同時に一事が万事であるとも教えられた

有り難い事であります