カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

天草崎津集落あれこれ

2017-12-13 19:45:12 | おでかけ
 崎津諏訪神社でヒマラヤ桜を見た後、階段を降りかけてふと町の方を眺めると何だか何処かで一度見たような風景に思えた。

 

 石段が町の方に伸びていて、家並みの向こうに海が見える風景。

 どこにも有りそうな港町の風景なのだろうが私にはちょっと特別な思い出があった。

 以前「尾道」を訪ねたのだが、その主たる目的が映画のワンシーンに出てくる階段探しだった。

 昔の映画で大林監督の「転校生」という映画で主人公の少年と少女が絡み合って階段から落ちてお互いが入れ替わってしまうという面白い映画だった。

 その場面と一致する場所を探すのに真夏に訪ね歩いたが、それこそが旅の目的だったので楽しかった。

 神社の階段は帰りは何処も下りなのだが、家並みや海までセットというのはやたらにはない。

 

 真っ直ぐ海まで続く路地の両側には古い家が並んでいて、先の方に海がチラッと見える。

 50mほど直進して左を見ると教会が佇んでいる。

 

 教会自体はもう三~四度訪れているが中で頭を垂れたのは初めてだった。

 信者でもない者に気安くお願いされても困るとこちらの神様に思われても困るし、ましてや鎮守の神様や阿弥陀様にも悪かろうと思って「こんにちは、お邪魔します」と挨拶しておいた。

 挨拶の後資料館に入った。

 この前来たときには無かったのでその後整備されたものだ。

 世界文化遺産に登録するとき、始めはキリスト教会群というイメージで長崎が主体だったのだが、ユネスコの方では禁教令時代の潜伏キリシタンの歴史というところに焦点を当てて指定することになったため、諏訪神社を拝みながら自分達の神を信仰していた歴史遺産の多いこの崎津集落が注目を浴び、むしろ世界遺産からは外せないことになったいきさつがある。

 多分資料館もそうした歴史遺産を展示し守り伝えることを目的に出来たものだろう。

 昔は旅館だった建物を改修して資料館にしたと説明を受けた。

 街角でちょっと困った風情を見ると直ぐ町の人が出てきて親切に対応する。

 登録指定を目前に町中が気を使っていることが分かる。

 対岸の撮影スポットから町と教会の佇まいを撮してみた。

 

 以前も一度おなじ位置からかなり教会をアップして撮したことがあるが、ちょうど教会のとんがり屋根の向こう側に谷のようになって、メタセコイヤらしき紅葉も見える辺りに諏訪神社があることなどその時は知らなかった。

 まだ世界遺産の話も出ていない頃だったのだが、こうしてまた訪れてみるとあの教会だけでなく、取り巻く集落やその後方の谷間の高台にある諏訪神社も含めて世界文化遺産なのだということが良く分かる。

 今日は久々にかなり格調の高い話で、尻の辺りがムズムズし始めた。

 「方舟の乗り場は神が管理する」

 
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コメント (3)
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