カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

夕日

2018-04-09 20:54:09 | おでかけ
 延岡に出かけた。

 片道130Kmくらいで、以前は4時間以上かかっていたが、高速も一部開通してるし一般道路も整備が進んで2時間ちょっとで行けるようになって、昔に比べたら随分楽になった。

 相方の叔母さん夫婦が住んでいて、叔父さんの方が体調を崩していたが、最近は大分良くなってきたというので様子を見に行った。

 心臓に4箇所のステントを入れ、毎日9種類の薬を飲みながら生活しているという叔父さんは85歳、治療の甲斐あって快方に向かい、元気な会話は往年の騒がしさを取り戻していた。

 ただ進学して福岡で生活しているという孫の女の子の話になると、途端に涙をこぼしながらの会話になった。

 お気に入りの自慢の孫の旅立ちと、孫離れに苦しむお爺さんのパターンである。

 う~ん参った。

 その話以外ではとても意気軒昂で、150歳まで大丈夫だと太鼓判を押してきた。

 9種類の薬の中には、血圧降下剤や、血液サラサラとかいう話が出て、自宅の血圧計で我々の血圧も測ってみようと言い出した。

 当初は相方が測って、低めの血圧は予定通り低めの数値を示した。

 次は私で、若いときは低すぎると言っては測定のやりなおしばかりだったが、ここ5~6年はやっと120台になって、医者も褒めている、などと軽口を叩きながら測ったら147と出た。

 え??、もう一度計り直した。

 先ほどから冗談ばかり言って大笑いしたので血圧が上がったのかな、などと言いつつ再度測ったら149・・・絶句。

 降下剤を飲んでいる叔父さんも以前は低血圧だったそうで、油断は禁物なのだという。

 帰宅したら明日にでも、近所の健康福祉センターでもう一度測定してみることにした。

 

 延岡から帰る途中で夕日が真正面で沈み始めた。

 親戚のだれそれ、知人のだれだれの消息など健康に由来する話をタップリ聞かされて、嫌でも人生の落日を実感させられた。

 

 多分、黄砂ではないかと思われる春霞で、夕日も直ぐ下の山も霞んでいた。

 長生きしてねと相方が言うので、「大丈夫、俺は生きている間は絶対に死なない」と断言してやった。

 高齢者の話を聞きながら、抱える問題などが以前にも増して胸に響くようになった。

 話の内容は遠くない時期に、我が身にも間違いなく降りかかるであろう事ばかりだった。

 地球は回り続け、陽は沈む。

 ただ、明日も日は昇ることは、ほぼ間違いないことだろうが、それを私が見ることが出来るかというのは別問題だ。

 「訃報聞く己の命確かめる」 

 
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コメント
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