なかなか表現の難しい空模様である。
晴れているが、薄い小振りの雲が沢山浮かんでいて、雲の無い部分の空も、霞がかかった薄い色をしている。
カラッとした青空ではないものの、気温は昼過ぎから上昇し今は室内でも32度ある。

夏が暑いのは当たり前で、特別に文句を言うつもりはない。
以前「猛烈な暑さ正しい夏が来た」という句を、新聞に投句して選者に褒めて貰ったことがある。
ただ、今日の晴れ具合は何となく太陽の光線も、気温も中途半端でおよそ「正しい夏」の吹っ切れた暑さではなくて、じめじめと不快な夏の感じが漂う。
先日玄関のチャイムが鳴って、出てみると若い警察官が立っていた。
交番から年に一度くらい訪ねてくることがあるので、その挨拶回りかと思ったら、〇日の△時から××時頃の間で、何かドンというような音を聞かなかったと訪ねられた。
「なんとも答えようがない」、と答えた。
音は道路が直ぐ横を走っているのでしばしば聞こえてくる。
「ドアをバタンと締める音、配送の車の荷物の積み卸しの音、道路脇の側溝に寄りすぎた車が、側溝の蓋を踏む度にガタガタと大きな音をたてて走ったりするので、時刻指定されても記憶がたどれない」とつづけて答えた。
玄関の外で立ち話をしながら西側の駐車場を見るとパトカーが来ていて何やら赤い車の周りを調べている。
「ところで、お宅では防犯カメラなどは設置していませんか?」と聞かれた。
カメラは玄関のチャイムだけで、それも室内で受話器を取った時だけ作動するので、普通は映らないと答えた。
お邪魔しましたと、若い警察官は去って行ったが、駐車場の赤い車の周りでは依然として延々と調べが続いていた。
私の推測では、駐車中の赤い車にどこかの車がぶっつけたか、あるいは物によって壊されたかしたのだろうと思った。
赤い車は、ここ数が月前から独特の大きなエンジン音を響かせて、走っている車で運転手はそれほど若くは見えなかった。
数年前に近くの小学校の駐車場で、学校に関係の無い違法な駐車が目立っていた頃、ことごとくパンクをさせられる事件があったが、この種の違法駐車やちょっとした迷惑な音や走り方が我慢できない正義の味方が、関わった可能性も皆無では無いとも思う。
それはそれとして、「防犯カメラ」が質問項目の中にあったことに私は引っ掛かった。
そう言えば、最近の犯人逮捕の手がかりが付近に設置された防犯カメラの映像の解析から見つかるという例が多い。
テレビの報道などを見ると、ややピンぼけしたような映像が繰り返しニュースの中で流される。
まさしく世の中は環視社会で、それを肯定すると言うより防犯上の必要性を促すような趣がある。
ふと、ジョージ・オーウエルの「一九八四」が想起された。
あまり面白くも無い、世の中の話だ。
「アングルを違えただけの隠し撮り」・・・・しろ猫

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晴れているが、薄い小振りの雲が沢山浮かんでいて、雲の無い部分の空も、霞がかかった薄い色をしている。
カラッとした青空ではないものの、気温は昼過ぎから上昇し今は室内でも32度ある。
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夏が暑いのは当たり前で、特別に文句を言うつもりはない。
以前「猛烈な暑さ正しい夏が来た」という句を、新聞に投句して選者に褒めて貰ったことがある。
ただ、今日の晴れ具合は何となく太陽の光線も、気温も中途半端でおよそ「正しい夏」の吹っ切れた暑さではなくて、じめじめと不快な夏の感じが漂う。
先日玄関のチャイムが鳴って、出てみると若い警察官が立っていた。
交番から年に一度くらい訪ねてくることがあるので、その挨拶回りかと思ったら、〇日の△時から××時頃の間で、何かドンというような音を聞かなかったと訪ねられた。
「なんとも答えようがない」、と答えた。
音は道路が直ぐ横を走っているのでしばしば聞こえてくる。
「ドアをバタンと締める音、配送の車の荷物の積み卸しの音、道路脇の側溝に寄りすぎた車が、側溝の蓋を踏む度にガタガタと大きな音をたてて走ったりするので、時刻指定されても記憶がたどれない」とつづけて答えた。
玄関の外で立ち話をしながら西側の駐車場を見るとパトカーが来ていて何やら赤い車の周りを調べている。
「ところで、お宅では防犯カメラなどは設置していませんか?」と聞かれた。
カメラは玄関のチャイムだけで、それも室内で受話器を取った時だけ作動するので、普通は映らないと答えた。
お邪魔しましたと、若い警察官は去って行ったが、駐車場の赤い車の周りでは依然として延々と調べが続いていた。
私の推測では、駐車中の赤い車にどこかの車がぶっつけたか、あるいは物によって壊されたかしたのだろうと思った。
赤い車は、ここ数が月前から独特の大きなエンジン音を響かせて、走っている車で運転手はそれほど若くは見えなかった。
数年前に近くの小学校の駐車場で、学校に関係の無い違法な駐車が目立っていた頃、ことごとくパンクをさせられる事件があったが、この種の違法駐車やちょっとした迷惑な音や走り方が我慢できない正義の味方が、関わった可能性も皆無では無いとも思う。
それはそれとして、「防犯カメラ」が質問項目の中にあったことに私は引っ掛かった。
そう言えば、最近の犯人逮捕の手がかりが付近に設置された防犯カメラの映像の解析から見つかるという例が多い。
テレビの報道などを見ると、ややピンぼけしたような映像が繰り返しニュースの中で流される。
まさしく世の中は環視社会で、それを肯定すると言うより防犯上の必要性を促すような趣がある。
ふと、ジョージ・オーウエルの「一九八四」が想起された。
あまり面白くも無い、世の中の話だ。
「アングルを違えただけの隠し撮り」・・・・しろ猫
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