カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

季は花に憂いは本に訊いてみる

2014-07-29 12:13:06 | 本と雑誌

 気温自体は相当に高めだが、湿度がわりと低めなので比較的過ごしやすい。

 とは言っても、本日の予想気温は35度ということで一定の覚悟はしておけと気象台はいう。

 てなわけで、この高熱に布団を干してダニの野郎を全滅させる計画に出た。

 梅雨明け以降相当に暑い日が続いたが、それでも夜は扇風機でもナントカ本が読める程度にはなってくれるので、本を読んでいる。

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 「創造力と創造力」阿刀田高・高橋治・辺見庸共著 2006リブリオ出版

 著名人か語る生きるヒント11とあるので少なくとも企画的には他に10冊以上はあるということだろう。

 三氏の公演記録なので分かり易い表現で、端的に語られている、特に最後の辺見庸氏の「想像力の可能性と限界 もの喰う人々をめぐって」は日本全体が陥っている現状への警告であって、肝に銘じなければと自省させられた。

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 「孫子」金屋 治訳注 1980・第19刷 岩波書店

 文庫本だが相当に古い、若かりし頃買ったもので再度読み返している。

 「孫子」は中国歴代の兵法書の総元締め的もので、その他の兵法書も沢山あるが全てこの孫子の影響を受けているという。

 我が国でも古くから伝わり特に戦国時代以降ではこの書を抜きにしては日本の兵法は語れない。

 新しくは旧軍の「作戦要務令」や、現在の自衛隊の「野外令」も、基本的な考え方は孫子に由来しているといっていい。

 つまり戦いということにおいて、その原則は数千年の昔から変わっていないということなのだ。

 おまけに「孫子」は戦争における戦術的なことはもちろん、もっと広範に人生の問題として深い思想的なものまでも組み込んでいる。

 だだし解釈は時代と共に変わっていくべきで、今流行の〇〇原理主義のように時代を無視した原則論を実践すると民衆の不幸に繋がり国の存亡にもかかわりかねない。

 戦後レジュームからの脱却は判らぬでもないが、戦前戦中への回帰の思想をもって日本人の誇りを取り戻すというのなら、それこそマッカーサーの言う「日本人は12歳の少年のようだった」を地でいくことになりかねない。

 

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