カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

埋蔵文化財

2019-12-17 11:14:38 | 熊本地震
 熊本地震からの復旧・復興の事業は、進められている。

 道路拡張や、新しい災害に強い街づくり等の過程で用地交渉や、建設予定地域での遺跡の発掘調査などの影響が、全般の進捗に影響を及ぼすこともある。

 

 元の場所で建て替えが予定されている役場も、現在発掘調査現場になっている。

 これまで役場の駐車場として使用されていた場所なので、遺跡があることが予想されていたのに役場として使用されていたことに少し驚く。

 

 各所で復興公営住宅が建設中だが、その建設の前には発掘調査が行われている箇所が何か所かある。

 縄文時代から弥生時代にかけて、現在の町よりやや高台の位置に生活の場所をもっていた先人はやはり、自然との共存が上手だったことが分かる。

 今回の地震でも被害の少なかった地域であるし、水害常襲地帯である川沿いの低地より安全なゆるやかな台地上の居住地は何千年もの生活体験から導き出されたものなのだろう。

 今では全国的に、埋め立て造成やウオーターフロント開発などが行われ、水際と超高層の生活が豊かさの象徴にさえなっている。

 現代の技術偏重の危うさは、ここ数年の地震・津波・大水害と次々に襲ってくる天災の前に、その無力さが如実に現われて来つつある。

 町では、文化資産の修復や建設現場での埋蔵文化発掘調査など、地震の復旧・復興の過程で出てきた文化財の企画展を開催している。

 

 弥生時代のものが多いが、縄文時代や石器時代のものも今回の調査で沢山発見されているようだ。

 こうした文化財・埋蔵文化財調の成果報告会も催されるが、成果報告にとどまらずその課題も明らかにしてほしい。

 開発場所からは、次々と遺跡が発見され基礎資料を収集後は埋め戻されて、上部には施設が次々と出来ていくのが現状である。

 この企画展の「のこされたもの、のこしたいもの、伝えたいこと」の重要性を考えたいと思う。

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